東京都内の個性派スープカレー店5選 本場・札幌に負けず劣らず美味揃い!

『スパイス&スマイル』ラムステーキ野菜 1500円 ゴロッとしたラムステーキ肉を噛み締める。トマトのスープとぴったり

『スープカレー&ダイニング エルビス』 @下北沢 白湯(パイタン)とスパイスが生む力強いおいしさ 北海道産の鮮度と質にこだわる野菜がどれも印象的に旨い。ほっくりしたじゃがいも、バリッとした揚げごぼう、甘いにんじん…

画像ギャラリー

札幌発祥のスープカレーではありますが、実は都内にも札幌発に加えて、他エリアからの進出店や独自に腕を磨いた店があります。その中でも個性あふれるスープカレーが食べられる5軒をご紹介します。

『Rスリランカ TOKYO』 @神保町

ココナッツミルクとスパイスの絶妙な競演

熱々の陶板プレートの中、シャバっと満たされたスープカレーの海にターメリックライスの島が浮かび、その上にはドーンとミディアムレアの豚肩ロースステーキが。鼻腔をくすぐる香りとともに食す前から強烈にそそられるインパクト。福岡で人気を博すカレー店の堂々東京1号店だ。

豚肩ロースステーキカレー 1300円

『Rスリランカ TOKYO』豚肩ロースステーキカレー 1300円 厚みのある肉は丁寧な筋切りで柔らか。旨みがカレーに移ってさらに旨し

ベースとなるココナッツミルクの甘みやクリーミーさに、スリランカ直送というスパイスが爽やかなパンチを効かせている。抜群のバランスだ。もとはスリランカのスパイシースープがベースで、日本人に合うようにアレンジして誕生した“九州ランカ”というスタイル。旨みも抜群の、クセになるおいしさだ。

『Rスリランカ TOKYO』

[住所]東京都千代田区神田神保町1-54-4 JHVビル1階
[電話]03-5280-7066
[営業時間]11時半〜15時半(15時LO)、18時〜22時(21時半LO)
[休日]無休(日は昼のみ)
[交通]地下鉄半蔵門線ほか神保町駅A5出口から徒歩3分

『土鍋カリー ぼんた』 @新宿

熱々和風ダシ×おにぎりというシアワセ!

その名の通り、土鍋でクツクツ湯気を立てながら登場するカレーから、元気いっぱいにたっぷりの野菜が顔を見せる。熱々のスープをひと口すくえば、刺激的にスパイシー。あとに続くのは、奥深くコクのある和風ダシの旨みだ。それがじんわりと染みるような味わい。

米粉のから揚げスープカレー 1200円、RICEBALLターメリック 150円、天白のおかかクリームチーズ 290円

『土鍋カリー ぼんた』(手前)米粉のから揚げスープカレー 1200円 (真ん中)天白のおかかクリームチーズ 290円 (奥)RICEBALLターメリック 150円 鶏白湯(パイタン)にカツオを効かせた和風ダシスープは食後にほっこり余韻が残る。20種近くあるおにぎりを合わせるのも楽しみ

さらにそれと絶妙なタッグを組むのがおにぎり。こちら、おにぎり専門店『ぼんたぼんた』の新業態。旨みを残して精米された金芽米を使い、ふんわりと握られたできたてのおにぎりを頬張り、口にカレーを流し込めばこれがまたおいしい。米粉の唐揚げもジューシーで食べ応え十分。日本人のDNAに訴えかける旨さだ。

『土鍋カリー ぼんた』

[住所]東京都新宿区歌舞伎町1-2-2 新宿サブナード1番街
[電話]03-5990-2839
[営業時間]8時〜22時(21時半LO)
[休日]施設の休日に準ずる
[交通]地下鉄丸ノ内線ほか新宿駅B13出口から徒歩3分

『スパイス&スマイル』 @曙橋

食べ進むほどに染みるきれいなスパイシーさ

「毎日食べても飽きないような」、そう店主の黒川さんが言うのも頷けるきれいな旨みと塩加減。鶏ガラや豚ガラ、香味野菜から火加減にまで気を配り、丁寧に取られたスパイシーなスープには不思議な吸引力がある。スープはスタンダードのほかに豆乳、トマト、クリーミーと4種類。

12種野菜 1150円

『スパイス&スマイル』12種野菜 1150円 不定期で北海道の農家から届く季節のものも加わるという野菜が彩りよく、スタンダードのスープと相まって力みのない旨さ

どれもやさしい味わいだが、ベースに酸味と旨みが加わったトマトもかなりいい。一つひとつゴロッと入った野菜にもほっこり。さらにうれしいのはスパイス系のおつまみで飲めること。見た目以上にスパイシーなおつまみキーマ、トマトスープと相性抜群のラムミートボール……。全部欲張って楽しみたい。

『スパイス&スマイル』

[住所]東京都新宿区荒木町20-17 ARKビル1階
[電話]03-6384-1444
[営業時間]11時半〜14時半(14時LO)、18時〜22時半(22時LO)
[休日]日・月
[交通]都営新宿線曙橋駅A4出口から徒歩3分

『スープカレー&ダイニング エルビス』 @下北沢

白湯(パイタン)とスパイスが生む力強いおいしさ

北海道産の鮮度と質にこだわる野菜がどれも印象的に旨い。ほっくりしたじゃがいも、バリッとした揚げごぼう、甘いにんじん。味の輪郭がくっきりして力強い。そしてそれらを生かすのが自慢のスープだ。ベースはホワイトとブラックの2種類がある。ホワイトは和風一番ダシと豚白湯を合わせたダブルスープ。

スペシャルカレー+やさい 1980円(トッピング:道産もち豚の角煮・ラムしゃぶ・ソーセージ)

『スープカレー&ダイニング エルビス』スペシャルカレー+やさい 1980円(トッピング:道産もち豚の角煮・ラムしゃぶ・ソーセージ) 野菜はレギュラーで7品目、「+やさい」で14品目に。スペシャルは好きなトッピングを3つ選べ、ボリュームも満点。とろっとろの角煮もかなりおすすめ

コクと旨みが重なったところに独自ブレンドの10種のスパイスでパンチが加わる。結果、ジワッと発汗。元気が漲る感のある体が喜ぶ旨さとなる。片やブラックはカシミール風の辛口で本格派。スープに漬け込んだ手羽やトロトロの豚角煮しかり、手間のかかった肉がこれまた旨いぞ!

『スープカレー&ダイニング エルビス』

[住所]東京都世田谷区北沢2-29-16 マガサン下北沢2階北側
[電話]050-5530-5594
[営業時間]11時半〜15時、17時〜21時LO 土・日・祝11時半〜21時LO
[休日]水
[交通]小田急線ほか下北沢駅東口から徒歩3分

『東京らっきょブラザーズ』 @早稲田

サクリパイ生地の中に熱々に香るスパイス

ご当地札幌スープカレーのスタンダートとも言われる『札幌らっきょ』。その東京店の数々のメニューから今回推したいのは「パイ包みスープカレー」だ。らっきょのカレーは鶏ガラ、豚骨、牛骨にたっぷりの香味野菜を10時間煮込み、ひと晩寝かせたスープがベース。

3種のきのことチーズのパイ包みスープカレー 1600円

『東京らっきょブラザーズ』3種のきのことチーズのパイ包みスープカレー 1600円 オーブンで焼き立てのパイのフタを崩すと、スープカレーの中には熱々のきのこやチーズ、野菜が

そこに25種ものスパイスを効かせることで逆にエッジが立ち過ぎず、きれいなコクと旨みの中に深いスパイス感が溶け込んでいる。これを焼き立てのサクサクパイに包んで、香りを閉じ込め、最後まで熱々。パイ生地を崩し入れつつ、たっぷりのきのこやとろ〜りとしたチーズとすすれば満足至極。愛別町産の舞茸の香りもまた格別だ。

『東京らっきょブラザーズ』

[住所]東京都新宿区馬場下町61-9 山口ビル1階
[電話]03-5941-8455
[営業時間]11時半〜21時
[休日]第2水
[交通]地下鉄東西線早稲田駅3A出口から徒歩1分

撮影/小島昇(Rスリランカ TOKYO、土鍋カリーぼんた、スパイス&スマイル、東京らっきょブラザーズ)、竹崎恵子(エルビス)、取材/池田一郎

※2023年3月号発売時点の情報です。

※全国での新型コロナウイルスの感染拡大等により、営業時間やメニュー等に変更が生じる可能性があるため、訪問の際は、事前に各お店に最新情報をご確認くださいますようお願いいたします。また、各自治体の情報をご参照の上、充分な感染症対策を実施し、適切なご利用をお願いいたします。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

画像ギャラリー

この記事のライター

関連記事

水を一切使わない“無水カレー”を二子玉川で発見!『アッチャカーナ』の一番人気はキーマカレー

これぞ旨み凝縮の“ニッポンカレー” 中延『26号くるりんカレー』で味わう丸一日かけた絶品

ヒントは“二郎系ラーメン”!? まさかの背脂、手羽先やハンバーグもゴロゴロ入った個性派カレーにハマる人続出! 雑司ヶ谷『カリー・ザ・ハードコア』

なくなり次第終了の絶品カレー! 御茶ノ水『ホンカトリー』のカレーは芸術だ

おすすめ記事

食事の時は“悪魔”に変わる!? “流氷の妖精”はカワイイけど怖い、正式名称「ハダカカメガイ」の謎多き生態

“海なし県”で養殖「まえばしヒラメ」は至高のおいしさ!実はグルメスポット前橋の穴場6選

最後の?「あぶ刑事」?「さらば あぶない刑事」は定年直前のタカ&ユージが大暴れ!レパードのシーンがとにかくグッとくる!

【厳選2軒】神楽坂エリアで絶品の町中華と“町イタ”を発見! 名店仕込みの味が楽しめる

大人気からあげ定食「からやま定食」が3日間お得になって税込み649円! カリッと食感の大きい4個入り、『からやま』が破格の年末大感謝祭 

水を一切使わない“無水カレー”を二子玉川で発見!『アッチャカーナ』の一番人気はキーマカレー

最新刊

「おとなの週末」2025年1月号は12月13日発売!大特集は「東京駅」

2024年12月20日に開業110周年を迎える東京駅を大特集。何度来ても迷ってしまう。おいしい店はど…