“ヤエパブ”の路地裏区画にひっそり佇む異空間
次に向かったのは、路地裏に佇むようなひっそりとした雰囲気が魅力のお店「221(トゥートゥーワン) TOKYO」。酒蔵で実験的に少量だけ作った日本酒のほか、ワイン、クラフトビールなど希少価値の高いお酒を日替わりで提供する会員制のバーです。飲み頃に合わせたお酒を出すため、飲む順番や種類もすべてお任せになっています。
完全会員制の焼かない焼肉店「29ON」(ニクオン)が手がけているお店なので、予約をすればお肉を中心としたコース料理も堪能できます。店を任された木本隆太郎さん(29歳)は音楽好きな元DJ。「29ON」では、お肉に合うお酒を選ぶ”ドリンクセレクター”として6年間働いていたそうです。
「生産者さんとの繋がりを育んできたからこそ手に入る価値のあるものばかりなので、お酒を本当に好きな人にじっくり味わって楽しんで欲しい」
そう語る木本さんがススメしてくれたのが、日本酒「月の井」(月の井酒造店、茨城県大洗町)。提供されるのは、「221 TOKYO 」のために造られたオリジナルの純米吟醸酒です。「白身魚の刺身からあんこう鍋まで合わせられる懐の深い食中酒」(商品ラベルより)です。
売り切れ必至の“ワンタンの皮入り”IPA
文京区白山で人気の台湾料理店「オルソー」は、ワンタンや手作りの腸詰など、台湾の屋台で食べられているようなローカルな味を探求し、メニューに反映しています。
人気の豚肉ワンタンは、日本のようにスープに浮いてツルッとした喉越しを楽しむものではなく、やや厚めのもちっとした皮に豚肉がたっぷり詰められた“台湾サイズ”のボリューム。粗挽き具合の異なる2種類の豚肉を使ったワンタンは、豚肉の旨味を含んだ肉汁がジュワッと広がるのに、軽い口当たりです。
ワンタンと一緒に試してもらいたいユニークなビールは、ワンタンの皮と8種類のホップを一緒に煮出して醸造したオリジナルの「ワンタンHAZY(ヘイジー) IPA」です。八重洲店では初の瓶詰めボトルで提供されます。「このビールは年に4回しか仕込まないので、入荷してもすぐに売り切れちゃうんです」と、オーナーの近藤喬哉さん(39歳)。フルーティーなので、最初の一杯に頼む女性が多いそうです。