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「もちよる、つながる、何かがはじまる」 「POTLUCK YAESU」プロジェクト

六本木の「東京ミッドタウン」(2007年3月)、「東京ミッドタウン日比谷」(2018年3月)に続く「東京ミッドタウン八重洲」は、日本の玄関口である東京駅前という立地を活かし、地方や地域との連携を図り日本の未来のモノづくりやブランド価値を発信する拠点として、「ジャパン・プレゼンテーション・フィールド〜日本の夢が集う街。世界の夢に育つ街〜」をコンセプトにしています。

4、5階にある「イノベーションフィールド八重洲」は、都市と地域のイノベーションの起点として、企業やアカデミアなどが交流し、新しい価値や商品を生み出す拠点となっています。

「ビジネス交流ラウンジ」(堀晃和撮影)

地域経済創発プロジェクト「POTLUCK YAESU」は、互いの知恵や思い、経験、地域食材などを“もちよる、つながる、何かがはじまる”がキーワード。5階のビジネス交流ラウンジやイベントスペースなどが主なフロアとなります。「地域をより良くしたいという思いを持った方が、仲間づくりができる仕掛けを行います。(中略)ラウンジ利用やイベントへの参加を通じ、思いを持った方々が参加しやすい環境を提供することで、「偶発的」な出会いやそれを契機にしたイノベーションの創発を支援」(三井不動産の資料より)するのが狙いです。

三井不動産の八重洲街づくり推進室の上垣和さんは、出会いの「場と機会」を作るだけではなく、対話の熱量を感じながら何かを生み出せる場にしたいそうです。「交通の利便性が高い場所なので、『食』を媒介したコミュニケーションが取れる地域食材を持ち寄ったイベントなども企画します」と期待を込めます。

ビジネス交流ラウンジには、カフェ「チカバキッチン東京八重洲」が併設されています。この場に集う人々に向けて、“創発”につながるような地域色を意識したメニューが提供されていく予定です。

カフェ「チカバキッチン東京八重洲」(堀晃和撮影)

三井不動産社長が会見、ジャパンブランドに期待

内覧会に先立ち開かれた記者会見で、三井不動産の菰田正信社長は、同社が目指す街づくりに触れた上で、東京ミッドタウン八重洲の施設コンセプト「ジャパン・プレゼンテーション・フィールド~日本の夢が集う街。世界の夢に育つ街~」の背景を説明。東京ミッドタウン八重洲が、「JAPAN VALUEを世界に発信しつづける街」であることを強調しました。

東京ミッドタウン八重洲のグランドオープン記者会見で説明する三井不動産の菰田正信社長=2023年3月7日(堀晃和撮影)

質疑では、日本の大きな魅力である食文化について、「ジャパンブランドと日本の食文化の特徴と魅力についてお答えすると、ジャパンブランドの価値は、日本の歴史と文化です。例えば、京都の織物を手に取ると日本の歴史や文化を肌で感じることができます。食文化というとやはり和食は、インターナショナルな実現をするブランドだと思います。和食の味わいのきめ細かさや出汁の味付けは大変価値が高いのではないかと思っているし、世界で認められるようになったと思っています。(東京ミッドタウン八重洲の)地下1階から3階までの飲食店は、そういう意味では日本の食文化を発信できる良いお店が入っていると思います」と期待を込めました。

「東京ミッドタウン八重洲」の概要

地下4階~地上45階の建物内に、オフィスやテナントのほか、バスターミナルや日本初進出となるブルガリホテル東京(4月4日オープン)、中央区立城東小学校などが入った都心生活者・観光客・オフィスワーカーなど多様なニーズに対応できる複合施設となっています。

地下1階から3階までの商業ゾーンは、「ジャパン・プレゼンテーション・フィールド」のコンセプトのもと全57店舗あります。

2階の「ヤエスパブリック」は、出店を考える際リスクとなる要因の一つの設備投資はすべて三井不動産が負担し、契約期間も複合施設では5、6年が多い中、あえて1ヵ月から最長3年という期間に設定しています。出店者にとっては出費のリスクが減り、来客者にとっても来るたびに新しい出会いと発見を得ることができます。

東京ミッドタウン八重洲(堀晃和撮影)

【住所】東京都中央区八重洲2-2-1
【営業時間】B1F10:00~21:00、1F~3F物販・サービス11:00~21:00/レストラン11:00~23:00、4F・5Fイノベーションフィールド9:00~22:00
【休日】無休
【問い合わせ】東京ミッドタウン八重洲コールセンター03-6225-2234(受付時間:11:00~19:00)

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大島あずさ
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