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老舗喫茶店などの、豪華におしゃれに飾られたアイスたち。その容姿、その味わいに、令和の今、あらためてときめいてみませんか?

『イノダコーヒ 東京大丸支店』 @八重洲

爽やかに芳醇に香る名物アイス

キラキラ輝くフルーツに、ふわふわのクリーム、一番上にちょこんと乗ったサクランボ。これぞ由緒正しきパフェといった立ち姿に思わず黄色い歓声をあげたくなる。その見た目に加え、まだときめきポイントが隠されているのだ。スプーンをクリームに豪快に差し入れひと口。するとなにやらレモンのような爽やかな香り……!

フルーツパフェ 1200円

『イノダコーヒ 東京大丸支店』フルーツパフェ 1200円 ミカンにキウイ、パイナップル、リンゴ、バナナ、メロンとフルーツたっぷり。クリームの下にはレモンアイスとミカンが入り、柑橘の爽やかな味わいで〆という設計だ

そう、クリームの下にいるのはレモンアイス。バニラアイスベースのやさしい甘さの中にすっと香りが立つ、レモンアイスは名物のひとつ。このレモンの風味がクリームたっぷりでボリューミーなパフェを実にさっぱり軽やかにしてくれるので、ときめく気持ちそのままに完食できる。まさに大人がうれしいレトロパフェなのだ。

『イノダコーヒ 東京大丸支店』

[住所]東京都千代田区丸の内1-9-1 大丸東京店8階
[電話]03-3211-0033
[営業時間]10時~20時(19時半LO)
[休日]無休
[交通]JR中央線ほか東京駅八重洲北口から徒歩2分

『銀座和蘭豆(らんず) 銀座店』 @銀座

多彩な味わいが楽しくおいしい大人のデザート

「和蘭豆(らんず)」=コーヒーという言葉を名に冠した同店は、昭和47年の創業。店内の低めのテーブルやランプ照明の柔らかい灯りは、コーヒーが特別な飲み物だった往時の喫茶店の雰囲気そのままだ。その時から変わらないのは内装だけではない。コーヒーは注文を受けてからサイフォンで抽出し作り置きはしない。それほどに真摯にコーヒーに向き合う同店のコーヒーパフェの味はいわずもがな!

大人の珈琲パフェ 950円

『銀座和蘭豆(らんず) 銀座店』大人の珈琲パフェ 950円 バニラアイスにかけるコーヒーソースはほんのり甘め。同店のコーヒーを使ったコーヒーゼリー、ラムレーズン、パイは店内仕込みという丁寧さ。味が多彩で最後まで飽きずに食べられる

手作りのコーヒーゼリーに甘みがないからこそ豆本来のフルーティーさがあり、これを大盛りで注文できたらいいのにと思う。コーヒーソースのかかったバニラアイスはそのまま食べるもよし、香り良いラムレーズンと一緒に食べるもよし、さくさくのパイを混ぜ合わせるのもよしといった具合に、味のバリエーションが豊富なのが楽しい。コーヒーを片手にいただくのにちょうど良いサイズなのも大人的にありがたい。

『銀座和蘭豆(らんず) 銀座店』

[住所]東京都中央区銀座7-3-13
[電話]03-3571-8266
[営業時間]10時~21時(日は~20時)
[休日]無休
[交通]地下鉄銀座線ほか銀座駅出口C3から徒歩5分

『マッターホーン』 @学芸大学

フレッシュさでおいしさ際立つイチゴアイス

バウムクーヘンの人気店で、新たな名品を発見してしまった。それが「ストロベリーシャンテリ」。東急東横線の高架線路沿いに約70年佇む『マッターホーン』は、地元民に愛されるケーキ屋さんだ。店内奥には、水色のエプロンをまとった店員さんが給仕する、昭和クラシックな喫茶室がある。そこで出合ったこのストロベリーアイスの美味なること!

ストロベリーシャンテリ 700円

『マッターホーン』ストロベリーシャンテリ 700円 メロン、イチゴ、パイナップル、キウイに囲まれたイチゴアイスをクリームでトッピング。クリームのてっぺんにはラズベリーソースがかかる。さらにベリー感をアップする味変も◎

開いた花びらのような器にまず胸キュン。ピンク色が愛らしい自家製アイスはさっぱりしたシャーベット調で、中に果肉が入りとにかくイチゴ感満載。それをクリームと混ぜ合わせて食べると、もう互いが互いのために存在しているとしか思えないほどベストマッチ。アイスをおいしくするためにクリームがいるのか、はたまたその逆か……。ケーキ屋さんならではのフレッシュで濃厚な生クリームが、自家製アイスの甘酸っぱい味をよりリッチにしてくれるのだ。ああ、また食べたくなってきた…!

『マッターホーン』

[住所]東京都目黒区鷹番3-5-1
[電話]03-3716-3311
[営業時間]ケーキショップ9時〜18時半、喫茶室12時〜17時(16時半LO)
[休日]火
[交通]東急東横線学芸大学駅から徒歩2分

『ロージナ茶房』 @国立

どこか懐かしいブランデー風味のマロンパフェ

文人や芸術家に愛された同店の雰囲気は、まるでヨーロッパのカフェのようだ。板張りの床は趣があり、店内は広々とした2階建て。ジャーナリストであり芸術家でもあった創業者がパリで訪れたカフェに感銘を受け、約70年前に開業した。メニューには創業者がインドで食べたというカレーや米軍基地の料理人から伝授されたアメリカ風ピザなどがあり、そんじょそこらのカフェにはない歴史の深さを感じさせる。

マロンアントロメ 980円

『ロージナ茶房』マロンアントロメ 980円 マロンシャンテリーをイメージして作られたパフェは、考案当時入手しやすかった栗の甘露煮を使用。同店の他のメニューと同様に昔からほぼ作り方が変わらないのだとか

このパフェもそうだ。バニラアイスにたっぷりのクリーム、栗の甘露煮をトッピングし、ブランデーをかけた「マロンアントロメ」は、なんと50年以上の間メニューに並んでいるという。だからだろうか。ふわふわで濃厚なクリームに栗を頬張っているとどこか懐かしい気持ちになる。アイスとブランデーの組み合わせが絶妙なのだ。香りに奥行きが増して微かな苦味のアクセントも加わり、いくら食べても全く飽きない。この店とともに、この変わらぬ味を愛し続けたいものだ。

『ロージナ茶房』

[住所]東京都国立市中1-9-42
[電話]042-575-4074
[営業時間]11時~22時
[休日]無休
[交通]JR中央線ほか国立駅南口から徒歩1分

撮影/小澤晶子 取材/藤沢緑彩

※2023年3月号発売時点の情報です。

※全国での新型コロナウイルスの感染拡大等により、営業時間やメニュー等に変更が生じる可能性があるため、訪問の際は、事前に各お店に最新情報をご確認くださいますようお願いいたします。また、各自治体の情報をご参照の上、充分な感染症対策を実施し、適切なご利用をお願いいたします。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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おとなの週末Web編集部
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