牡蠣の蕎麦にカラスミ蕎麦、季節を楽しむのも江戸の粋 東京・西麻布の蕎麦店『おそばの甲賀』

蕎麦前コース 3300円 (手前から)前菜3種盛り、カラスミ蕎麦 蕎麦前コース4皿のうち2皿

全店実食調査!『おとなの週末』が自信を持っておすすめするお店をご紹介します。今回は、東京・西麻布の蕎麦店『おそばの甲賀』です。 ※コロナ禍で外食が自粛・縮小されている状況ですが、ぜひ知っておいて欲しい飲食店を、ご紹介して…

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全店実食調査!『おとなの週末』が自信を持っておすすめするお店をご紹介します。今回は、東京・西麻布の蕎麦店『おそばの甲賀』です。

※コロナ禍で外食が自粛・縮小されている状況ですが、ぜひ知っておいて欲しい飲食店を、ご紹介しています。

旬の味で満たされる蕎麦前コース

季節を楽しむのも江戸の粋というものだ。コンクリートジャングルで暮らしていると、つい四季の移ろいが目に入らなくなってしまうが、同店にくれば季節感を存分に味わうことができる。

例えば4品から成る蕎麦前コース。この日は今の時期、特に香り良く柔らかい春菊のおひたしや板わさでお酒を飲み始め、お腹が動き始めたところに旨みと塩辛さがまた酒に合うカラスミ蕎麦、お次にエビの天吸いのあつあつツユをずっと啜り、歯切れ良いマグロの山かけでちょうど酒を飲み切ったころにコースが終了。

蕎麦前コース 3300円

『おそばの甲賀』蕎麦前コース 3300円(手前)前菜3種盛り(奥)カラスミ蕎麦 蕎麦前コースの4皿

そして最後にはまさに旬を迎える牡蠣の蕎麦をいただく。ぷりぷりの身にまとった衣はさくっと香ばしく、しっとりツユを吸ってもそれがまた旨い。店主の甲賀さんは「四季に沿った食材を使うことでお客さんに満足してもらいたい」と言う。

その粋な心遣いで、コースのうち3品は季節ごとに食材が変わり蕎麦もまた同様に変化する。その心意気に、その味に、今宵は胸がいっぱいで帰宅できそうだ。

【蕎麦前の作法】

「やっぱり一番食べてほしいのは蕎麦」と店主の甲賀さん。蕎麦前コース以外にも魅力的なメニューを前に、つい食べ過ぎてしまいそうになるがそこは我慢! 〆の蕎麦のために余力を残しながら蕎麦前を楽しもう。

『おそばの甲賀』

[住所]東京都港区西麻布2-14-5
[電話]03-3797-6860
[営業時間]11時半〜14時半(14時LO)、17時〜20時半(20時LO)
[休日]火・水
[交通]地下鉄日比谷線ほか六本木1C出口から徒歩10分

撮影/小澤晶子、取材/藤沢緑彩

※2022年12月号発売時点の情報です。

※全国での新型コロナウイルスの感染拡大等により、営業時間やメニュー等に変更が生じる可能性があるため、訪問の際は、事前に各お店に最新情報をご確認くださいますようお願いいたします。また、各自治体の情報をご参照の上、充分な感染症対策を実施し、適切なご利用をお願いいたします。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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