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甘みと酸味のバランスをじっくり比較試飲

今回まず選んだテイスティングセットは、バーベイト10年熟成の品種違い(4杯/各15ml・1100円)だ。先日の試飲会でも実は同様の飲み比べをしているが、佐藤さんに解説していただきながら、改めて腰を落ち着けて味わってみようという次第。

メーカーは、繊細かつエレガントなスタイルで定評のあるヴィニョス・バーベイト社。いずれも白ブドウ品種の単一品種による10年熟成。グラスに注がれた美しい琥珀色は、左から順にセルシアル(辛口)、ヴェルデーリョ(中辛口)、ブアル(中甘口)、マルヴァジア(甘口)。

テイスティングセット、バーベイト10年熟成の品種違い(4杯/各15ml・1100円)
テイスティングセット、バーベイト10年熟成の品種違い(4杯/各15ml・1100円)

共通しているのはいずれもきれいな酸があってみずみずしさを感じることなのだが、比べることで香りや口当たり、後口など、ディテールの違いもわかるし、自分の好きな甘みもわかる。

セルシアルであれば少し香木っぽい香りやきれいに伸びるような酸、ブアルであればハチミツめいたニュアンスも感じさせつつ、酸も甘みも割としっかり。カステラとかも合うのだとか……。

ワインの敵はマデイラの友!?

ここエントラーダでは、ポルトガル料理を中心とした食事や、チーズやスイーツとのマッチングも楽しめるのだが、面白いフードペアリング体感セット(1650円)もある
※内容はその時によって変更の場合あり

そこで早速フードペアリングにも挑戦してみた。まずその1は、塩辛、カニ味噌、カラスミ、海苔の佃煮の4種類だ。さらにその2として、納豆&かんぴょう巻き、チャンジャ、漬け、穴子の4種類

フードペアリング、塩辛、カニ味噌、カラスミ、海苔の佃煮の4種類
フードペアリング、塩辛、カニ味噌、カラスミ、海苔の佃煮の4種類
フードペアリング、納豆&かんぴょう巻き、チャンジャ、漬け、穴子の4種類
フードペアリング、納豆&かんぴょう巻き、チャンジャ、漬け、穴子の4種類

ご存知かと思うが、スティルワイン(発泡系以外のいわゆる普通のワイン)は魚卵や生臭い系のものは合わないと言われている。合わせると生臭さが強調されてしまうからだ。納豆やツメの塗られた穴子、刺激の強いチャンジャなんかも苦手とされる。

が、合わせてびっくり。不思議とマデイラワインとは無理なく合う。包むというか、寄り添うというか。食材の香りも気持ちよく受け止めておいしく飲めるのは面白い。

なんでも「ワインの敵はマデイラの最良の友」と言うらしい。魚介の多い和食や、スパイス使いされた中華やコリアンなどなど、合わせてみたい料理の幅は広がるなと思えて楽しみだ。

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オールド・ヴィンテージ。そして日本のウイスキーとのコラボ...
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この記事のライター

池田一郎
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