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肩肘張らず気軽に、「今日の気分なら〜」って感覚でワインを飲めたら最高に楽しい。そんな“気分”満載のいまイチオシな「パン」「立ち」「ゆる」な酒場、揃えました。

【パン飲み】

『たむらパン』 @門前仲町

昼飲みも夜飲みも お気に召すまま自由気ままなベーカリー

知らない店を訪ねるのは冒険に似ている。住宅街の奥に潜むこの店も、探し当てるまでの道のりがワクワクさせてくれる。朝はパン、15時からはパン飲みという二毛作で、人気ブーランジェリー出身の裕二さんがパン担当、真紀子さんが飲み担当。ふたりとも卯年なので店名はフランス語でうさぎのラパンに掛けている。

パン飲みセット 500円~、グラスワイン 800円~

『たむらパン』(手前)パン飲みセット 500円~、(奥)グラスワイン 800円~ 本日のパンやポテサラ、友達が作る千葉のチーズなどを盛り合わせたセット

「本当は朝から飲めるようにしたかったけど」と笑うが、朝はパン屋が想定外に混むことが分かり、やむなくこのスタイルに落ち着いたとか。目指すは飲めるパンで、青唐辛子の醤油漬けを練り込むなど、キャラクター強め(?)のパンも多い。壁はアーティストの作品を展示するギャラリーになるなど、いろんな魅力がギュッと詰まっている。

『たむらパン』マンションの1階にあるユニークな外観

[住所]東京都江東区牡丹3-9-1 グリーンハイツ101
[電話]03-6458-5022
[営業時間]7時半~22時(21時LO)、パン飲みは15時~(土・日・祝は12時~)
[休日]Instagramで確認
→https://www.instagram.com/tamlapin_botan/
[交通]地下鉄東西線ほか門前仲町駅2番出口から徒歩5分

『チェスト船堀』 @船堀

香ばしいパンに囲まれ 明るい時間からゆるゆるとワインを

ここのパンを食べて、なんてワインに寄り添うんだろうと驚いた。その秘密は、パンの仕込み水に発酵した小麦水を使っていること。店主の西野さんが大好きなワインから、ヒントを得たという。ダシのような旨みとミルキーなニュアンスがでるので、ダシっぽいと言われるナチュラルなワインと相思相愛の関係になるのだ。

レバーパテとカカオニブ 500円、エデル 900円

『チェスト船堀』(手前)レバーパテとカカオニブ 500円、(奥)エデル 900円 レバーパテを塗ったカンパーニュにカカオニブをパラリと効かせて。これにはオレンジワインがおすすめ

パンに使っているのは国産小麦のみ。それぞれの品種と向き合い、個性を伸ばしてやりながらパンに仕上げている。小さな店の中はパンの香ばしい香りがたちこめ、それだけでもワインが進む。カカオニブをふったレバーペーストやアンチョビバターなど、レストランで働いた経験のある西野さんが繰り出すパンつまみも、センス抜群だ。

『チェスト船堀』そっけない外観が印象的だ

[住所]東京都江戸川区北葛西1-22-19 大栄コーポ105
[電話]090-6192-0819
[営業時間]12時~19時
[休日]火、水
[交通]都営地下鉄新宿線船堀駅南口から徒歩8分

【立ち飲み】

『パロワン』 @東銀座

スープの冷めない距離から料理が届く人気店のスピンオフ

ビルの2階と言う目立たない立地、外には小さな看板のみ。なのに夜毎賑わっている。それもそのはず、東銀座の人気フレンチ『ビストロ シンバ』が手がける立ち飲みなのだ。おつまみは『シンバ』の厨房からやって来る、しっかり本気のフレンチの、カジュアル版。シンプルなメニューでも食材のフレッシュ感やシャルキュトリーの上質なおいしさはレストランのそれだ。

田舎風お肉のパテ 1200円、トワボンノム 1500円

『パロワン』(右)田舎風お肉のパテ 1200円、(左)トワボンノム 1500円 白レバーが入ったパテはトロリと濃厚。野菜のピクルス付き

それを気軽に食べられるのは立ち飲みの醍醐味。店を切り盛りするのは、本店で活躍した高山南美さん。「人が好きなんです」と、明るい笑顔と共にホッとする空気感を生み出している。店名はフランス語で「遠くない」で、駅からも本店からも、そして気持ち的にも“距離が近い”という意味。

『パロワン』ビルの2階へ上る階段に小さな看板が出ている

[住所]東京都中央区銀座4-14-2 Xcd銀座ビル2階
[電話]080-5828-4141
[営業時間]18時~翌2時(翌1時LO)、土15時~24時(23時LO)
[休日]日、月不定休
[交通]地下鉄日比谷線ほか東銀座駅5番出口から徒歩4分

『ORI』 @飯田橋

中央の大テーブルがフレンドリーな空気感を生みだす

神楽坂らしからぬ立ち飲みが小栗横丁に登場したと噂の店。「若い人が気軽にワインを飲める場所を作りたくて」という店主の野堀さんは、スペイン料理『エスタシオン』のシェフ。この店のおつまみも『エスタシオン』から運ばれている。野菜たっぷりの、郷土料理に焦点を当てたやさしい本店の味は、ここでも健在だ。

鯛の酒盗とブラータチーズ 500円、ロック・スキンシー 1000円

『ORI』(手前)鯛の酒盗とブラータチーズ 500円、(奥)ロック・スキンシー 1000円 オレンジワインと相性バッチリのメニューは、なんと鯛の酒盗を使ったもの

パンは同じ神楽坂の人気ベーカリーに特注で焼いてもらったカンパーニュ。ワインはスペインに縛られず、日本を含む世界中から“飲み心地のいいもの”をセレクトする。いざフタを開けてみれば、若い世代だけでなく、幅広い年齢層が和気あいあいと過ごせる居心地のいい店になった。夜には野堀シェフも顔を出して、ますます盛り上がる。

『ORI』

[住所]東京都新宿区神楽坂3-4 河村荘1階
[電話]03-5579-8979
[営業時間]16時~23時(フード22時LO)
[休日]月、不定休
[交通]地下鉄有楽町線ほか飯田橋駅B3出口から徒歩5分

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『aunt MIMI』 @目黒...
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この記事のライター

おとなの週末Web編集部
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