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【揚がるまでのつまみと酒でまたアガる「呑みカツ」はじめました。】とんかつってご飯と味噌汁と一緒に食べるものと思ってませんか。否、お酒とも非常に相性がいいのです。そこで、編集部が様々な店でとんかつを中心に一杯楽しむ“呑みカツ”をしてきました。意外とハマりますよ。 撮影/鵜澤昭彦、小澤晶子、瀧澤晃一 取材/池田一郎

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巣鴨ときわ食堂 本店(最寄駅:巣鴨駅)

サクッ、ジュワッの二重奏をキレのある麦酒で流し込む

林SPFロースカツ 730円

『巣鴨ときわ食堂 本店』の自家製や素材にこだわるメニューはどれもイキイキした美味しさだが、お目当ての“とんかつ”がまたキレのある旨さ。揚げたてをガブッとやると、ほどよい噛み応えで旨みのある脂がじゅわ~。毛足の長さもいい感じの衣はサクサク感がまたよし。これをビールでプハアとやって、今度はおもむろにポテトサラダ? ちょい迷い箸する感じが楽しい。コロッケやカキフライなどを1個から頼める「ミニ盛り」もあるから自在に楽しめますぞ。

[住所]東京都豊島区巣鴨3-14-20 [TEL]03-3917-7617 [営業時間]10時~23時(22時半LO)※ランチタイム有 [休日]無休 [席]全86席/全席禁煙/予約不可/カード不可/サ・お通し代なし [交通アクセス]JR山手線ほか巣鴨駅北口から徒歩7分

本家 あげづき(最寄駅:飯田橋駅)

噛みしめて一杯。肉の旨みが溶け出す

特ロースカツ 2322円

『本家 あげづき』お待ちかねの仕上がりは衣は白め、断面は淡いピンク。噛みしめると、柔らかくも肉の旨みがガツンと前に出る。「ひと口目はぜひ塩で」というのも頷ける味だ。で、とんかつにぜひと推すのが燗酒。「熱々のとんかつにはやはり燗で。酸度の高い、キレのいいお酒を」という相性抜群の酒が揃う。揚がるのを待つ間に一杯、揚がったとんかつでさらに一杯がまた至福だ。

[住所]東京都新宿区神楽坂3-2 山ノ内ビル地下1階 [TEL]03-6265-0029 [営業時間]11時半~15時(14時半LO)、18時~22時半(22時LO)、土・日・祝11時半~15時(14時半LO)、17時半~22時半(22時LO、日・祝20時半LO)※ランチタイム有 [休日]火・第3水 [席]全28席/一部喫煙可/予約夜のみ可/カード平日ランチ以外可/サ・お通し代なし [交通アクセス]地下鉄有楽町線ほか飯田橋駅B3出口から徒歩3分

洋食・ワイン フリッツ(最寄駅:春日駅)

癒し系の一杯が繊細な旨みを引き出す

ロースとんかつ 2000円

『洋食・ワイン フリッツ』のロースとんかつは、開店以来昨秋まで、実はオペレーション上納得いくまで封印されていたこだわりの一品。「油切りよく、余熱で火を入れて旨みを閉じ込める」といい、繊細でジューシー、味わいが豊かでなんとも幸せな味だ。これがすっと身体に入る自然派のワインと絶妙に合う。ぜひハマるべし!

[住所]東京都文京区小石川2-25-16 LILIO小石川2階 [TEL]03-3830-0235 [営業時間]11時半~14時LO、18時~21時半LO(土17時半~21時半LO、日・祝17時半~20時半LO)※ランチタイム有 [休日]月・第1第3日 [席]全16席/全席禁煙/予約可/カード可/サなし [交通アクセス]地下鉄三田線春日駅A5出口から徒歩3分

とんかつ 自然坊(最寄駅:久が原駅)

風情も楽しみ肉でさらりと呑む

ロースかつ 2268円

『とんかつ 自然坊』では、肉はきめ細やかで、あっさりした脂に甘みがしっかりある群馬県産「やまと豚」を使用。サクッと軽い食感は、1日寝かせた生パン粉を使い、ラードを使わず綿実油100%で揚げるからで、この軽さもいい。ここに合わせたいのはさらりとしたきれいな日本酒。「脂ののったお刺身に合わせるような感覚で」と。親父さんがとんかつを揚げ、息子が整える酒肴がまた気が利いている。落ち着いて一杯な感じがいい。

[住所]東京都大田区久が原4-19-24 [TEL]03-5700-5330 [営業時間]12時~15時、17時~21時※ランチタイム有 [休日]水 [席]全33席/昼のみ禁煙/予約可/カード不可/サなし [交通アクセス]東急池上線久が原駅から徒歩6分

とんかつ はせ川(最寄駅:両国駅)

あっさり甘い脂にゆったりお湯割が合う

厚切り特上ロースかつ 3024円

『とんかつ はせ川』の、2~3㎝はあろうかという厚切極上ロース(220g)の迫力はどうだ!もちろん厚みだけではない。サクッと立った衣を突き破ると、きめ細かくも柔らか、噛み締めればあっさりして甘い脂と旨みがにじみ出てくる。栃木のファームから仕入れる平田牧場三元豚だ。お酒メニューの充実ぶりにもニンマリだが、「今の時季ならお湯割もいいですね」ということで本格芋焼酎を。ほんわりお湯割が脂を流しつつ、旨みを引き立てる。とんかつを待つ間にはひと味違う漬物や男爵コロッケなど一品料理を試したい。

[住所]東京都墨田区両国3-24-1 両国尾崎ビル103号 [TEL]03-5625-2929 [営業時間]11時半~15時(14時半LO)、17時~22時半(22時LO)※ランチタイム有 [休日]無休 [席]全40席/夜は全席喫煙可/夜のみ予約可/サなし [交通アクセス]JR総武線両国駅東口から徒歩2分

”呑みカツ”の極意

一、揚がるまでのカツ前を堪能すべし

二、熱燗やワインも合うと心得よ

三、昼からイケる“定食屋呑み”も楽し

食堂や専門店で”呑みカツ心”を知る

池田(以下池)「今回のテーマは“呑みカツ”。とんかつをつまみに一杯やろうぜという趣向だ」

「え? でもとんかつにはやっぱりご飯と赤だしでは……」

「ふ。この愉しみを知らんとは。お子様だよなあ。まして糖質オフのこの時代において。そんなでは一端の酒呑みには……」

「(いや、ならなくていいんで)」

「ま、ともかく、一杯。キミならまず何から行く?」

「ビールっすー!」

「王道だよな。もちろん相性抜群。ちなみにシュワシュワ系、それからレモン代わりにレモンサワーってのもとんかつに合う。で、ぜひオススメなのが、“定食屋呑みカツ”だ」

「定食屋呑みカツっ!?」

「いきなりだけど、極意のひとつ、とんかつの旨い定食屋。ここでとんかつをメインにしつつ、あれこれ頼んでつまむのがすんごい楽しい。そのとっておきが巣鴨の『ときわ食堂』だ」

「おー、このとんかつ、リーズナブルなのにこのクオリティ。つまみ三角食べして、またとんかつというのがうれしいです!」

「それにここなら……」

「昼(朝)から飲める!」

「正解。では、お次はとんかつ専門店へ行こう。じっくり揚げるとんかつ屋では、揚がるまでに時間があるな」

「確かに!」

「で、“蕎麦前”ならぬ“カツ前”。揚がるを待ちつつの一杯がオツ。 “呑みカツ心”のわかるとんかつ屋なら、カツ前に絶好の一品料理や、お酒のメニューが充実しているのが特徴だ」

「今回だと『あげづき』『自然坊』『はせ川』。どこも弩級のとんかつでよかったけど、熱燗との相性のよさも意外だったなあ」

「キレのいい上質な燗酒ね。いい感じに油を切って、とんかつといい具合に一体化。肉との相性は焼酎もいいけどね」

「さて、お次は?」

「春日の『フリッツ』。洋食店でありビストロで店名通り揚げ物が全般に旨いんだけど、ここのロースとんかつがまた……」

「ワインに合うんですよねえ」

「じっくり、バランスよく揚げられていて、やさしい感じの自然派ワインや日本ワインと相性抜群なのだ」

「く~~。呑みカツ心のわかるお店、ぜひ、チェックです!」

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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