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『丸豊』 @築地

昼過ぎに完売! 魚屋発のデカにぎりに客が殺到

“うまくてにっこり、でかくてびっくり”。それがこの店のモットーだ。開業したのは今からちょうど20年前。「最初は場内で働く人がほとんどだったけど、市場がなくなった今でも昔からの常連さんはもちろん、観光客もたくさん来てくれるよ」と店長さん。1日に使う米は少なくとも40升(!)。炊き上がったばかりのツヤツヤの米をベテランのお母さん達が早朝からせっせと握って店頭へ。

おぼろ昆布(たらこ) 253円、たこ飯 253円、いくら正油 390円

『丸豊』(左)おぼろ昆布(たらこ) 253円、(真ん中)たこ飯 253円、(右)いくら正油 390円 具材はたっぷり入るが、味は濃すぎず主役の米を引き立てている

まだほの温かいそれを持てば、ずっしりとした重量感も頼もしい。具材は鮮魚店が直営するだけあって、鮭や筋子などの定番の他にも、たこ飯、穴子、焼き鯵と築地らしいおにぎりも満載。どれにも共通しているのが米の旨さだ。冷めても固くなりすぎないよう、少しだけ水分量を多く炊くのがコツだとか。具材も表面にまぶす塩の加減もおだやかで、米自体の甘みが舌にじんわり広がってくる。土地柄、インバウンド客も大勢いて買ったそばから舌鼓。この旨さ、きっと世界も認めるはず。

【おにぎりDATA】
米:新潟県産コシヒカリ
塩:粗塩
海苔:厚みや大きさ、香りを指定した専用海苔
重さ:190グラム前後

『丸豊』

[住所]東京都中央区築地4-9-9 
[電話]03-3541-6010
[営業時間]6時〜売り切れ次第終了(13時半頃)
[休日]休市日
[交通]都営地下鉄大江戸線築地市場駅A1出口から3分

『一食』 @代々木上原

味わいにも握り方にもやさしさがギュギュッ

代々木上原と幡ヶ谷の間、閑静な住宅地に、同店はある。小さな店同様に、秋田こまちを使ったおにぎりもひとつ約100gと上品なサイズ。塩は塩味よりもやさしい旨みで、海苔は香りの良さで選んだものを使い、中の具材も極力手作りを心がける。口に含めば、ご飯ははらりとほぐれ、具材の味がおだやかに広がっていく。“しみじみ”という形容がぴったりのおいしさだ。

お味噌汁セット 650円(おにぎり2個にお味噌汁のセット)

『一食』お味噌汁セット 650円 ((左の皿 奥)ルッコラ(単品 230円)、(左の皿 手前左)鮭(単品 220円)、(左の皿 手前右)葉玉葱の塩麹炒め 230円、(右の皿)カブとエビの生姜炒め 420円) おにぎり2個にお味噌汁のセット。そこに惣菜をプラス。味噌汁には秋田の麹入り味噌を使用。具材は日替わり。店内のイートインは1席のみで14時以降、利用可

「毎日食べられるもので、日々頑張っている人を応援したくて始めたお店。このおにぎりでほっとひと息ついてもらえれば」と店主・清澤さん。その気持ちは味だけでなく、「キレイな三角よりもふわっとなるように心がけています」とその握り方にも現れている。出社前、毎日おにぎりを購入していく人もいるそうで、2020年に開店とまだ日は浅いが、目指す味わいは早くも周囲に浸透している。とはいえ、ルッコラを混ぜ込んだおにぎりなど新しい味にも挑戦。小さいながら、目の離せないお店に進化中だ。

【おにぎりDATA】
米:秋田こまち
塩:百姓庵「za you zen 四季の塩」
海苔:塩釜産
重さ:100g

『一食』

[住所]東京都渋谷区西原1-7-8 ツインパレスK1
[電話]03-6873-9120
[営業時間]8時半〜17時
[休日]土・日・祝、不定休
[交通]地下鉄千代田線ほか代々木上原駅東口から徒歩8分、京王新線幡ヶ谷駅南口から徒歩8分

撮影/鵜澤昭彦(田んぼ、利さく、戸越屋、浅草宿六)、小澤晶子(おむすびカフェ)、橋本真美(丸豊、一食)、取材/飯田かおる(田んぼ、利さく、戸越屋、浅草宿六)、肥田木奈々(おむすびカフェ)、菜々山いく子(丸豊)、編集部(一食)

2023年7月号

※2023年7月号発売時点の情報です。

※全国での新型コロナウイルスの感染拡大等により、営業時間やメニュー等に変更が生じる可能性があるため、訪問の際は、事前に各お店に最新情報をご確認くださいますようお願いいたします。また、各自治体の情報をご参照の上、充分な感染症対策を実施し、適切なご利用をお願いいたします。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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おとなの週末Web編集部
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