『まるしゑ』 @代々木上原
風味が広がるオリジナルにぎり ほっこり旨い!
まず頼みたいのは名物の選べる「おばんざい」だ。定番のポテサラや野菜とひじきのキンピラを始め、季節の野菜たっぷりのどこか懐かしいものがたくさん。100g330円で、取り合わせも分量も自由。メインには余計な脂が落ちてヘルシーな肉や魚の熔岩焼も人気。なんでも「お酒を飲んでもヘルシー」がポリシーだそう。
みそ汁 450円、焼きウニギリ 530円
そして〆のおにぎりがまた、何とも手作り感とやさしさ、楽しさがあってほっこりする。ウニご飯をころんと丸めて焼いたウニギリは、ウニの甘みや香りに醤油の香ばしさも広がって、パリンとした海苔もよし。パルミジャーノと生ハムという取り合わせのパルマ風も◎。〆だというのにとても楽しいのだ。
【おにぎりDATA】
米:青天の霹靂(青森)
塩:沖縄の塩 シママース
海苔:有明海苔
重さ:1個80~90g
[住所]東京都渋谷区西原3-11-6 杉本ビル地下1階
[電話]03-6804-9104
[営業時間]16時~23時(食事22時LO、ドリンク22時半LO)
[休日]不定休
[交通]小田急線ほか代々木上原駅北口から徒歩1分
『たけもと』 @根津
口の中でほどける米の食感と甘み 具もたっぷり!
朝一番に市場で仕入れた食材からその日の料理を考えるのがスタート。店主の竹本さんは「派手な料理はありません」と言うが、吟味された食材を生かし、季節を鮮やかに感じさせる料理は余計な足し算がなく、美しい。初夏を感じさせる冷し鉢には青柚、ハモ玉子とじには粉山椒と、心憎い香りの演出にも酒が進む。
おにぎり(あみの佃煮) 340円、おにぎり(ちりめん山椒) 340円
そして表面がキュッと握られ、中はふわっとお米が立った〆のおにぎりも抜群のバランスで旨い。口の中で崩れる米の甘みと旨みを、2種類をブレンドした塩が軽く引き立て、厚みのある海苔の風味が包みこむ。具もたっぷりで中々のサイズなのだが、やっぱりご飯いいよなあと、ぺろりといけちゃうはずだ。
【おにぎりDATA】
米:新潟コシヒカリなど
塩:沖縄・粟國の塩+男鹿半島の藻塩
海苔:有明海苔(築地・丸山海苔)
重さ:1個約200g
[住所]東京都文京区根津2-14-10 地下1階
[電話]03-6753-1943
[営業時間]17時~22時LO(22時半)
[休日]日・月、祝
[交通]地下鉄千代田線根津駅1番出口から徒歩2分
『かざまん家』 @下北沢
甘みと粘り気が一粒ひと粒旨い!魚沼産コシヒカリ
店主の風間さんの実家は新潟魚沼市の酒蔵・玉川酒造。そもそもが魚沼の食と地酒文化を知ってほしいと開いたお店だ。魚沼といえば真っ先に思い浮かぶのは米。八海山の雪解け水で育つコシヒカリは、一粒ひと粒に甘みと粘りが感じられる逸品。しかも、親戚の農家が同店専用の田んぼで作った自慢のものだ。
塩むすび 180円、すじこ 280円
もちろん、魚沼自慢の食材はそれだけではない。春の山菜を始め現地直送の地場野菜、岩魚やもっちりジューシーな深雪豚、味付けに使う越後味噌や麹も旨い。そんなお店の〆で圧倒的な人気を誇るのが塩むすびなのだ。浸漬と蒸らしの時間にこだわって、旨みと食感が抜群に引き出されたそのおいしさは言うまでもない。
【おにぎりDATA】
米:親戚が作った魚沼産コシヒカリ
塩:食卓塩
海苔:国産海苔
重さ:約100g
[住所]東京都世田谷区北沢2-40-16
[電話]03-6407-9666
[営業時間]17時~23時LO(24時)
[休日]木
[交通]京王井の頭線ほか下北沢駅西口から徒歩6分
撮影/小澤晶子(オ山ノ活惚レ)、橋本真美(焼貝うぐいす)、谷内啓樹(田んぼとぶどう)、鵜澤昭彦(まるしゑ)、取材/肥田木奈々(オ山ノ活惚レ、田んぼとぶどう)、菜々山いく子(焼貝うぐいす)、池田一郎(まるしゑ)
※2023年7月号発売時点の情報です。
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