フランス『saint de gourmand(サン ド グルマン)』 @押上
削ぎ落として高められるシンプルなおいしさ
フレンチサンドイッチ専門店である同店の看板メニューは、自家製パテドカンパーニュとピクルスをバゲットで挟んだサンド。バリっと皮が香ばしいバゲットは生地にコクがありそれだけでイケるのだが、舌の上で脂が溶けるパテと酸味があるピクルスを合わせると、旨みのハーモニーが生まれる。
パテ・ド・カンパーニュセット 1280円
バゲットには食べ比べた末に有機小麦・酵母を使用したものを選び、フレンチの経験を生かして作るパテは4日間かけた本格仕様。付け合わせのナッツバターも手作りだ。「引き算の料理が好き」と語る店主が作るサンドは、シンプルだからこそ一つひとつに妥協なし。素朴ながらこだわりの詰まった味に感服!
[住所]東京都墨田区業平2-19-10 ヴィラ業平1階
[電話]03-5809-7482
[営業時間]11時〜17時
[休日]水
[交通]地下鉄半蔵門線ほか押上駅B3出口から徒歩5分
イギリス『クリスティー』 @原宿
英国貴族も嗜んだティータイムのお供
かつて英国貴族は高価だったきゅうりをサンドイッチにして食べていたそうな。今でもアフタヌーンティーに欠かせないそのサンドが食べられるのは、1980年から続く紅茶の専門店。きゅうりを粒マスタードとマヨネーズを塗った黒パンで挟んだ「きゅうりサンド」は一見質素に見えるが、これが旨い。
きゅうりサンドウィッチセット 900円
シャキシャキのきゅうりと粒マスタード&マヨの酸味がなんとも爽やか。黒パンは、柑橘のような香りが特徴のキャラウェイシードや黒糖が入っていてコクと甘みの余韻が豊か。食感、酸味、風味が相まってついもうひとつと手が伸びてしまう。イギリス料理はまずいなんて一体誰が言ったんだろう!?
[住所]東京都渋谷区神宮前1-16-1
[電話]03-3478-6075
[営業時間]10時半〜20時
[休日]無休
[交通]JR山手線原宿駅竹下通り口から徒歩1分
※『クリスティー』の価格は変更の可能性があります。
ブラジル『Quebom! SANDWICH STAND(キボンサンドイッチスタンド)』 @明治神宮前
ボリューミーなのに軽い食感に「キボン」!
サンパウロ市場の名物といえば「モルダデラサンド」。ブラジル式のフランスパンにこれでもかとモルダデラハムを重ね、チーズをオンして外側を焼いたサンドは食感が絶妙だ!ハムの層は歯切れよく、パンはフランス式よりも空気を含んでいて外はカリッと中はふわっと。
モルタデラのサンドイッチ 800円
具材はボリューミーなのにパンが軽やかでどんどん食べ進んでしまう。同店では店内で焼き上げた後1日寝かせ水分を抜くことで、適度な噛み応えのあるパンにしているそう。付け合わせのトマトやオニオンが入った酸味のあるヴィナグレッチソースをつけると、ブラジル並の暑い日でも爽やかにいただける。まさに「キボン(いいね)」!
[住所]東京都渋谷区神宮前4-26-22 ATHLETA HARAJUKU1階
[電話]03-6447-4567
[営業時間]11時〜20時(19時半LO)
[休日]無休
[交通]地下鉄千代田線ほか明治神宮前駅5番出口から徒歩3分
撮影/小島昇(洪瑞珍、)、小澤晶子(LA PITA、saint de gourmand、クリスティー、Quebom! SANDWICHSTAND)、西崎進也(REGINA)、取材/藤沢緑彩(洪瑞珍、LA PITA、saint de gourmand、クリスティー、Quebom! SANDWICHSTAND)、肥田木奈々(REGINA)
※2022年11月号発売時点の情報です。
※全国での新型コロナウイルスの感染拡大等により、営業時間やメニュー等に変更が生じる可能性があるため、訪問の際は、事前に各お店に最新情報をご確認くださいますようお願いいたします。また、各自治体の情報をご参照の上、充分な感染症対策を実施し、適切なご利用をお願いいたします。
※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。