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ムシッと暑い日本の夏。この時期は、同じく湿度高めな各国の“アジアめし”が、なんだか妙に体に効く。ぜひ家でも楽しみたい!ということで、雑誌・広告等で幅広く活躍しているフードコーディネーター・タカハシユキさんに、手軽なアジアめしレシピを教わった。今回は夏になると食べたくなる!今回は、フィリピン風の煮込み「アドボ」のつくり方をご紹介!

「アジア、エスニック、というと材料の想像がつかない人も多いと思うけれど、実は普段からおなじみの食材に、ポイントとなる本場の調味料や食材をちょい足しすれば、かなり本格的な味わいになるんです」とタカハシさん。

たとえば調味料なら、ヌクマムやナンプラーというベトナムやタイの魚醤。これをほんの少し加えるだけで旨みが倍増し、いかにもな風味がブワッと広がる。また、これらはいずれかで代用可能だというから、どちらかを持っていればアジアめし作りには便利なアイテムだ。

食材では、レモングラスやハーブ類がたくさん登場するが、最近は乾燥レモングラスも手に入りやすくなっているし、ハーブもお好みで日本の香味野菜(大葉やセリ、春菊など)に換えてもいいという。「まずは身近な食材でも簡単に“らしさ”が出せることを実感してみてください。いろいろオリジナルアレンジも楽しんでみて!」

こっくり&さっぱり『アドボ(豚肉のお酢煮込み)』(フィリピン風)

フィリピンの煮込みはお酢を使った日本人にも馴染みやすい味。こっくりとした味わいながら、お酢効果で後口はさっぱり。豚肉とニンニクの旨みが染みわたりビールも進むが、余った煮汁をご飯にかければ禁断の飯ものに。ニンニクの旨さにも悶絶必至

こっくり&さっぱり『アドボ(豚肉のお酢煮込み)』(フィリピン風)

【材料/4人分~6人分】
・皮付き豚バラ肉……1kg ※皮なしでもOK
・ニンニク…… 2玉
A- 酢……300ml
A- 醤油……230ml
A- 砂糖……65g
・水……500ml
・茹で卵……6個

【作り方】
1.豚肉は5〜6cmの角切りにして、ニンニク、Aに漬けて1時間ほど置く。

2.鍋に水と1を汁ごと入れて中火にかける。沸騰してきたらアクをすくい、肉が柔らかくなるまで約1〜2時間、落とし蓋をして弱火で煮る。仕上がる10分前くらいに殻をむいた茹で卵を加える。

3.肉が好みの柔らかさになったら火を止め、豚肉と卵を一度取り出して汁と分ける。

4.フライパンを中火で熱し、丸ごとのニンニクを焼き色がつくまで炒め、3の豚肉を加えて焼き色をつける。具と分けた3の煮汁をお玉1杯ほど加え、ひと煮立ちさせながら肉に煮汁を絡ませる。

【タカハシユキさん】

タカハシユキさん。自由な発想と新しい視点を盛り込みつつ、基本のツボをきっちり押さえた料理を考案するフードコーディネーター。

自由な発想と新しい視点を盛り込みつつ、基本のツボをきっちり押さえた料理を考案するフードコーディネーター。独創的なスタイリングも人気。自身の著者本のほか、雑誌、書籍、広告等でも幅広く活躍中。

レシピ考案・スタイリング/タカハシユキ、撮影/八田政玄、文/編集部

2022年8月号

※2022年8月号発売時点の情報です。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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おとなの週末Web編集部
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