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元「モーニング娘。」後藤真希さんの弟で、ダンスボーカルユニット「EE JUMP」の元メンバーの後藤祐樹氏(37)が、任期満了に伴う8月20日告示、同27日投開票の千葉県八街(やちまた)市議選への出馬を表明しています。『おとなの週末Web』では以前、窃盗や強盗傷害事件で逮捕されて服役した後藤氏が“塀の中”で経験した食生活“刑務所メシ”について連載しています。その時の取材・執筆にあたった作家の西村健氏が、今回は後藤氏の“選挙メシ”を2回にわたって綴ります。後編は、「選挙期間中と当選後に食べたいもの」です。

自民党的な政治からは距離を置きたい

前編で、後藤祐樹氏には政治家を目指した動機、実現したい政策などについて聞いた。では実際問題として、どのような選挙活動を展開するのか。所属政党について尋ねると、無所属で出馬するつもりだ、との答えが返って来た。

後藤祐樹氏

「僕を誘ってくれた現職八街市議、木村由希子さんもそうですからね。僕も同じく、無所属で行こうと思ってます」

特に、自由民主党的な政治からは距離を置きたい、と話す。

「岸田文雄総理が否定してましたけど、『サラリーマン増税』なんて話が出て来てたじゃないですか。必死で否定して見せたって、検討してたことは間違いない。でも今は物価が上がって、給料は上がらずみんな苦労しているというのに。検討することが逆ですよね。これは岸田総理に限ったことではなく、ずっとそうなんですが、自民党のやることっていつも弱者に冷たい政策ばかりに感じる。僕のやりたいこととは真逆ですから。あちらに近づくことだけはないと思います」

行く行くは国政を目指しているのだろうか。

「いえ。それはありません。国という大きなところに僕一人が出て行ったって、変えられることなど何もない。八街市のような小さい単位だからこそ、僕にだってできることがあると思うんです」

後藤祐樹氏

有名人の知り合いは呼ばない、自分の力だけでやる

ただ市議選とは言え新人で、無所属となると戦い方を考えなければならないだろう。モデル、YouTuber、格闘家などなど様々な顔を持つ後藤氏には、有名人の知り合いも多い。そういう方々を、選挙活動の応援団として呼ぶこともあるのか。

「いえ。それも一つの手ではありますが、僕はやらないで行こうと思ってます。八街市に住んで既に5年。地元で親しくしてくれる人も大勢できたし、知り合いではないけれど道で会ったら挨拶して、YouTube見てます、なんて応援してくれる人もいる。僕という人間がこの町に住んでいる、ということはそれなりに定着したと手応えを感じてます。そんな僕自身を、ぶつけてみたい。自分の力だけでやってみたいと思っています」

JR八街駅

徒手空拳、身一つで戦いに打って出ようという意気込みらしい。格闘家、朝倉未来氏とのファイトにチャレンジした、かつての姿が重なって見えるようだ。

では、選挙スタイルは? 出馬の記者会見では、ビシッとしたスーツで会見場に現われた後藤氏。活動中もあのような服装を貫くのだろうか。

後藤祐樹氏

「あれは最初の記者会見ということもあって、あのような固苦しい格好でした。ただ選挙期間中も、基本的にはずっとスーツで行こうと思ってました。暑い盛りなので、クールビズで。でもやっぱり、自分らしい格好の方がいいのかな、という気が今はしてます。普段着で、親しみを覚えてもらえるような服装で、皆さんに接した方が、と」

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西村健
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