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駅前に突如、人工ビーチが!冒険を支えるモンベルのショップも

広島駅からJR呉線で6駅、水尻の駅前には心地よいビーチが。この「ベイサイドビーチ坂」は実は人工ビーチ。国道31号沿いに1200mの砂浜が続く。更衣室や屋外シャワー、510台分の駐車場など、海水浴ビーチとして必要な機能を備え、広島市内の人気店、MABUIのビーチレストランもオープン。レストランの2階には瀬戸内海を見渡せるテレワークスペースも。作業をしつつ、ビーチテニスやSUP(サップ)などにチャレンジすることもできるのだ。海水浴シーズンが終わるころにはシーカヤックで近くの島まで漕ぐ冒険も。メバルやキス、カレイなどが釣れるフィッシングスポットでもある。

ベイサイドビーチ坂には広島の食材を生かしたスペイン料理を出すレストランも
ビーチレストランの2階は海の見えるテレワークスペースがある

そしてこれらのアクティビティをサポートしてくれるのがモンベルのショップ。モンベルで国内唯一ビーチにあるベイサイドビーチ坂店ではスイムウエアやライフジャケットなどのアイテムやシーカヤックなども販売。インストラクターが指導するカヤック体験なども開催している。自転車もレンタルできるので、フェリーを利用し、近くの島まで渡ってみるのもいいだろう。登山やキャンプ用品が充実したアウトドアブランドだけに、今後は背後の山へのトレッキングツアーなども構想中。アウトドアスポーツの拠点となるショップだ。

モンベル ベイサイドビーチ坂店では自転車やカヤックをレンタルできる

海田町(かいたちょう)には西国街道の宿場町として栄えた江戸中期の建築物を保存した「旧千葉家住宅」や、アムステルダムオリンピック(1928年)の三段跳びで優勝し、日本人初のオリンピック金メダリストとなった織田幹雄(1905~98年)の功績をたたえる「織田幹雄記念館」など見どころも多い。

織田幹雄記念館では当時のオリンピックの資料を展示

熊野町の筆の里工房で世界で1本のマイ筆づくり体験

海田町のすぐ南西に位置する熊野町は、国内生産量が全国一の筆の里。資料館「筆の里工房」では書道用や絵画、そしてメイク用の美容筆など、さまざまな筆文化の展示が。長さ3.7mで200頭分の馬のしっぽの毛でつくられた世界最大の筆は記念写真スポット。工房では伝統工芸士が筆をつくる工程を見学し、作業の一環に参加できるなど、体験型のミュージアムだ。筆づくり体験の参加費は3500円で、1週間前までに予約すれば、筆の軸に希望者には名前を彫刻してくれる。世界で1本のオリジナル筆を製作できるのだ。職人気分で作務衣を着て作業できるのも楽しい。

写経や大きな筆で文字を書く大書などの体験イベントも充実。ぜひ参加して欲しいのが、土日祝日に開催され、30分以内なら無料の、美文字ワンポイントアドバイスだ。冠婚葬祭など、毛筆で自分の名前を書く機会が年を重ねるごとに増え、ちょっとコンプレックスを感じていた。書道の師範が美文字職人として、美しいバランスで書くコツを指導してくれる。ちょっと意識するだけで先生の書いたお手本に近づく。これはうれしい。自宅でも練習を続けようと、館内のショップで書道用の筆を購入した。自分の名前を自信をもって書けるようになる。これもおとなのサマーキャンプの成果だ。

広島駅からすこし離れたスポットで美に触れ、新しい自分に出会う体験。出張などの「ついで旅」として足をのばしてみよう。

熊野の筆の里工房では筆文化に関する展示が。世界最大の巨大筆には驚く
職人による筆づくり作業を見学し、工程の一部を実際に体験することもできる
さまざまな筆がずらりと並ぶショップ。自分に合った一本を選んでくれる

文・写真/間庭典子

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おとなの週末Web編集部
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