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創業昭和11(1936)年『居酒屋 千草』

常連客が受け継ぐ老舗居酒屋の空気感

店内の壁には映画や演劇のポスター、頭上には名だたる役者のサインが並ぶ。戦前に初代店主が開いた同店は文学座の役者だった2代目店主の交友関係から、演劇関係者が多く通う店になった。「ゆったりくつろげて客同士がフランクにつながる感じ」と当時の雰囲気を語るのは3代目の店主だ。

千草巻 1350円 

『居酒屋 千草』千草巻 1350円 マグロにとろろ、大葉を海苔で巻いた「千草巻」はさっぱり食べられるロングセラー 

この3代目、実は元常連客。2代目が建物の老朽化で閉店を考えていたところ、この店を残したいと名乗り出て再オープンした。ビルは建て替えられたが、レトロで落ち着く雰囲気とおいしい料理は変えないよう心がけたという。名物「千草巻」と日本酒で飲めば、今日もまた会話が弾む。

『居酒屋 千草』

[住所]東京都新宿区新宿3-34-3 千草ビル1階
[電話]03-5357-7822
[営業時間]17時〜23時
[休日]無休
[交通]JR山手線ほか新宿駅東南口から徒歩2分

創業昭和52(1977)年『Jazz Cafe & Bar DUG』

ジャズ音楽と時を止めた空間がやさしく包む

階段を降りていくと静かな4ビートが耳に入る。レンガ壁に囲まれた店内はまるでタイムスリップしたように懐かしい雰囲気だ。2代目店主は「何年かぶりに来ても『変わらないね』と言ってもらえるように」と、内装は開店当時のままだと話す。現『DUG』の前身が靖国通りのこの地に生まれたのは1977年のこと。新宿のジャズ喫茶シーンを作った『DIG』の支店としてオープンした。

ミートパイ 540円、ボウモア12年 1130円

『Jazz Cafe & Bar DUG』(手前)ミートパイ 540円、(奥)ボウモア12年 1130円 店主のお母様が手作りするミートパイは素朴ながらスパイスが効いて美味。つまみとしていただくのも◎

『DIG』がおしゃべり禁止の店だったのに対し『DUG』はそうしたルールはなし。お酒や食事を楽しみながら会話もできるという大らかさだ。お酒はカクテルが100種以上、ウイスキー50種以上という豊富さ。グラスを傾けながらゆったり、音楽に浸りたい。

『Jazz Cafe & Bar DUG』

[住所]東京都新宿区新宿3-15-12
[電話]03-3354-7776
[営業時間]12時〜23時半
[休日]無休 
[交通]地下鉄丸ノ内線ほか新宿三丁目駅B5出口から徒歩4分

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新宿騒乱、荒木テーブル…各店主が見てきた新宿の移り変わり...
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おとなの週末Web編集部
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