美味しいだいこんの選び方 全体にハリとツヤがあり、ずっしりと重みがあるものは水分が多く、新鮮な証拠です。細身ですらっと長いもので、さらにひげ根の毛穴が浅く、表面がスベスベしているものを選びましょう。また、ひげ根の位置が不…
画像ギャラリー旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
■クイズの答えは……
正解:だいこん
難易度:★★☆☆☆
栄養をとるなら生食がおすすめです
おでんが恋しくなる季節に旬を迎えるのが、おでん種として不動の人気を誇る、だいこん。ただし、品種によって旬の時期は異なり、5~6月頃に旬を迎える春だいこん、7~9月頃に旬を迎える夏だいこんなどもあります。
だいこんは糖分を増やすことで寒さから身を守るため、冬が旬のだいこんは甘みが強くなることが特徴です。また、繊維が柔らかくなるため味が染み込みやすくなるので、おでんや煮込み料理向きです。
冬から早春にかけて旬を迎えるのはおもに青首だいこんと呼ばれる品種で、スーパーや青果店で売られているだいこんのほとんどは、青首だいこんです。
上部がうっすら緑色になっていることが青首だいこんの見た目の特徴です。地表からせり上がって地表に出た部分が日光を浴びることで葉緑体が生成されて緑になります。
もとは白首だいこんが主流でしたが、白首だいこんを品種改良して耐病性が高くなった青首だいこんが主流となりました。白首だいこんは緑の部分がなく、首の中央に膨らみがあるのが特徴です。青首だいこんよりも水分が少なめで辛味が強め。煮崩れしにくいため、煮物やおでん種には最適です。
春大根は水分量が多くみずみずしいため、サラダやだいこんおろしなどの生食に向いています。夏だいこんは辛味が強めで、繊維が硬くなるため、炒め物にするとシャキシャキとした食感が楽しめます。
だいこんは下にいくほど辛味が強く、水分量や甘みが少なくなるため、その特性に合わせて使い分けを。上部は生食、真ん中は煮物、下部は漬物にするのがおすすめです。
美味しいだいこんの選び方
全体にハリとツヤがあり、ずっしりと重みがあるものは水分が多く、新鮮な証拠です。細身ですらっと長いもので、さらにひげ根の毛穴が浅く、表面がスベスベしているものを選びましょう。また、ひげ根の位置が不揃いなものより均等なもののほうが美味です。
葉の茎の断面に空洞ができていると空洞(ス)が入っている可能性が高いので、しっかりチェックしましょう。ただし、スが入っていても問題なく食べることはできます。
葉付きのものは葉がシャキッとしているものを選びましょう。
だいこんの注目栄養素
注目したいのは、だいこんに含まれるさまざまな消化酵素です。
炭水化物の分解を促して「ジアスターゼ(アミラーゼ)」という消化酵素は、胃酸を調整して胸やけや胃もたれを防ぐ作用を持ちます。この成分は、消化整腸剤としても利用されています。
ほかにも、たんぱく質分解酵素である「プロテアーゼ」「オキシターゼ」「セテラーゼ」、脂肪分解酵素である「リパーゼ」なども含まれています。
ただし、これらの酵素は熱に弱いため、健康効果を得たい場合はだいこんおろしなど、生食することが必要です。
ビタミンCも豊富で、特に皮の近くに多く含まれています。こちらも熱に弱いため、生食がおすすめです。