サバと鶏肉の融合「サバインミー」
開発のきっかけを、齋さんにたずねた。
「サバインミーという名前がつけたかったんです……」
……まさかのサバダジャレ!?
スタッフにもサバマインドが浸透してきたようだ。サバらしい!
こちらも使用するのはもちろんサバズコーヒー。
そして「『バインミーを食べたい』という人にも、十分喜んでもらえる具材たっぷりでボリューミーな『バインミー感』もそなえたもの」にと検討。その結果、誕生したバインミーはなんともハイスペックなものだった。
サバズコーヒーで作った特製のサバペ―ストを塗ったパンに鶏肉、野菜を挟むというまさかの「サバと鶏肉タッグ」が楽しめるというバインミーが完成した。
サバズコーヒーは玉ねぎとともにバターで炒め、ペッパーをふり、スープを加えてミキサーでなめらかなペースト状に。
鶏肉は地元・板橋区コラボ。鶏肉ひと筋120年以上という歴史を誇る、鶏肉の名店『鳥新』の蒸し鶏を使用した。
パンは、自家製。時間がたってもパサつかず、おいしく食べられるように、強力粉に熱湯を加えて練った「湯種」を使用。国産の全粒粉に、菜種油、ハチミツを加えて風味豊かに焼き上げる。
パンには、サバペーストをたっぷりと!!
そして、パクチーもたっぷり!
鶏肉、ベトナム風なます、パプリカを挟む。
なますはにんじんとレッドオニオン。大根は不使用だ。「大根って硬さと主張があるので、あえてレッドオニオンでおだやかにしてみました」と齋さん。
「おだやか仕上げ」のサバインミーにかぶりつくと、むっちり味がしっかりした鶏肉に絡まるように、広がるサバの旨み。サバ、見えてませんが、消えてませんよ! ちゃんと主張してますから!! 鶏と合わせ技で、味の奥行きが深い深い。そこにおだやかな風味のなます、甘みがあってフカッ、もちっとしたパンで、ほっこりなごむ後味。またまたですが、「よりそい系」。
合わせるコーヒーは「グアテマラ アンティグア ラコリーナ」だと、さっぱり、余韻が楽しめて、「エチオピア イルガチェフ アリーシャ ナチュラル」だと、サバの甘みが感じられる……などなど、サバインミーと食中コーヒーの楽しみもソルズコーヒーならではの楽しみ方。
そして、ソルズコーヒーの最大の魅力は「コーヒーとサバのおだやかな時間」が過ごせること!
ちなみに、ソルズコーヒーアパートメントのコンセプトはこうだ。
「coffee first, schemes later」
色々忙しない日々ですが、とりあえずコーヒー飲もう
日々の生活に追われているサバファンのみなさま、とりあえずソルズコーヒーアパートメントでコーヒー飲んで、サバ食べよう。
■SOL’S COFFEE APARTMENT(ソルズコーヒーアパートメント)
[住所]東京都板橋区熊野町25-1 Well-Blend 板橋大山2階
[電話番号]080-1835-6721
[営業時間]8時~18時、土・日・祝9時~19時
[休み]水
[席数]カウンターあり、全25席
[交通]東武東上線大山駅東口から徒歩9分
※サバインミーの提供は、土・日・祝のみ
■池田陽子
全日本さば連合会広報担当 サバジェンヌ/薬膳アテンダント
サバを愛する消費者の集まりである「全日本さば連合会」(全さば連)の広報を担当。日本各地のサバ情報の発信、サバ商品のPR、商品開発等を行う。北京中医薬大学日本校を卒業、国際中医薬膳師資格を持ち、薬膳アテンダントとしても活動。水産庁「海の宝!水産女子の元気プロジェクト」認定メンバー。著書に『サバが好き!~旨すぎる国民的青魚のすべて』(山と渓谷社)、『ゆる薬膳。』(日本文芸社)など。全さば連HP:http://all38.com/
取材・撮影/池田陽子