日常にはさまざまな漢字が溢れています。それは生活にうるおいや豊かさをもたらす「食」の分野でも顕著。食べ物にまつわる漢字を知れば、それはそのまま普段の生活がより彩り豊かで楽しいものになるはず。 本コーナーでは「あれ、これど…
日常にはさまざまな漢字が溢れています。それは生活にうるおいや豊かさをもたらす「食」の分野でも顕著。食べ物にまつわる漢字を知れば、それはそのまま普段の生活がより彩り豊かで楽しいものになるはず。
本コーナーでは「あれ、これどう読むんだっけ?」と思ってしまうような、忘れがちな難読漢字をお届けします。漢字を覚えて食生活を豊かにしよう!! 正解が分かった方は、ぜひこの食べ物との思い出を一緒に呟いてください!!!!
文、画像/おと週Web編集部
【写真ギャラリーで読み方を当てよう】何問わかる? 過去に出題された難読漢字クイズに挑戦!!
難易度:★★☆☆☆
■難読漢字、食べ物編の正解はこちら
正解:みたらしだんご
御手洗団子(みたらしだんご)は、米粉で作った団子を串に刺して、砂糖醤油味のくずあんをつけ焼きした和菓子です。地域によっては、しょう油団子と呼ばれます。
後醍醐天皇が、京都市左京区の賀茂御祖(かもみおや)神社にある「御手洗池(みたらしいけ)」で水をすくったところ、泡がひとつ浮かび、続いて4つの泡が浮かび上がりました。泡がひとつ現れるだけでも珍しいのに、4つも現れるとは実に縁起がいいということで、それを団子に見立て、泡の数と同じ5つの団子を串に刺してお供えものとすることになったのが、みたらし団子のはじまりといわれています。
やがて、京都の賀茂御祖(かもみおや)神社(下賀茂神社)の葵祭(あおいまつり)や御手洗会(みたらしえ)のときに氏子が作り、茶屋で売られるようになり、徐々に全国に広まっていったといわれています。
こういったことから、みたらし団子は元来1串5個だったのですが、現在では4個が主流になっています。
数が1個減った理由は江戸時代の後期に登場した四文銭といわれています。それまでは1串5個、1本五銭で売られていたのですが、四文銭が出たことで、1個外してワンコインで購入できるようにしたのだとか。