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2023年も終盤を迎え、年越しそばやおせちなど食の話題が活況です。また、食事に合わせて美味しいお酒をいただくのも年末年始の楽しみのひとつです。お正月のお酒と言えば昭和の大スター・石原裕次郎さんのCMの印象が強い日本酒「松竹梅」を思い浮かべる方も多いかと思います。実は裕次郎さんの出演していたCMがDVD化されていたことをご存知でしょうか?このDVDの存在は担当(石原プロファン)も知らなかったので、とても気になって調べてみました!

宝酒造の「松竹梅」とは

特撰松竹梅<大吟醸>石原裕次郎ボトル720ML(ギフトボックス入)

宝酒造のホームページによると、灘の酒造家である井上信次郎さんが酒銘に“松竹梅”と名づけたのは1920(大正9)年。当時は濃厚酒として珍重され、盃に盛り上がるトロリとした喉越しと陶然とした爽やかな酔いが評判に。一部の好事家から「天下の美酒」とうたわれたほどでした。松竹梅シリーズは「超特撰」「特撰」「上撰」をはじめ、スパークリングの味わいが楽しい白壁蔵「澪」など、幅広い商品ラインナップで展開しています。

裕次郎さんをパッケージにした「特撰松竹梅<大吟醸>石原裕次郎ボトル720ML(ギフトボックス入)」も現在販売中です。

石原裕次郎さんと宝酒造のつながりは?

DVDを商品化したポニーキャニオンによると、今から約60年前、宝酒造の元会長の大宮隆(「隆」は生の上に「ー」が1本入る旧字)さんと裕次郎さんは、出会った途端に意気投合しお酒を飲み交わす仲になったそうです。

大宮さんは裕次郎さんに経営者の心構えをさりげなくアドバイスしたり、裕次郎さんは早くに父親を亡くしていたこともあり、20歳ほど年上の大宮さんを父のように慕っていました。石原プロモーションが映画製作で苦労をしていた頃、大宮さんからたくさんの励ましの言葉やバックアップをしてもらったと言います。

1970年のCM「さあ飲(い)ってみよう」編の一コマ

そのような縁があって、1970年頃から「清酒松竹梅」のコマーシャルに出演をはじめ、「松竹梅」のCMには1987年まで出演しました。

それ以降も、石原プロモーションで裕次郎さんの後を継いだ渡哲也さんがCMに出演。裕次郎さんの出演から50周年となった2020年には記念CMという形で「共演」が実現。渡哲也さんの「よろこびとは?」という問いに対し、石原裕次郎さんが「飲むことよ!」と答える問答シーンが見どころです。

裕次郎さんと渡さんの「共演」CM!

まき子夫人や宇野重吉さんも登場する貴重なDVDは必見!

DVDは裕次郎さんの生誕80周年を記念し発売されたもので、裕次郎さんが亡くなる4カ月前にハワイで収録された幻のCM数本をはじめ、お酒を豪快に呑み干す若かりし頃の裕次郎さんの映像、石原プロモーションとゆかりの深い、劇団民芸の宇野重吉さん(俳優・寺尾聰さんの父)との共演シリーズ、そして石原まき子夫人と仲睦まじく、良い雰囲気たっぷりの共演CMと合わせて、130本ほどを収録しています。

寺尾聡さんの父、宇野重吉さんとお酒を酌み交わす貴重な場面

ちなみにポニーキャニオンでは石原プロモーションが手掛けた名作『西部警察』、『大都会』シリーズなど、往年の刑事ドラマファンが支持する名作も発売しています。年末年始は、裕次郎さんの思い出に浸りながら一献傾けるのもおすすめです。

文/おとなの週末Web編集部、写真/石原音楽出版社、宝酒造、ポニーキャニオン

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おとなの週末Web編集部 山本
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