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「ビートルズはカルチャーとして世紀の宝物」ジョージ・マーティンは言った

1993年、『赤盤』、『青盤』がリリースされた頃、ジョージ・マーティンが来日した。1966年、ビートルズが初来日した時と同じ、今は無きキャピトル東急ホテルに宿泊し、ぼくは彼の部屋を訪ねた。

“ビートルズが解散して約3年が過ぎ、私は彼らの偉業を分かりやすく後世に残したいと思った。それでザ・レッド・アルバム(赤盤)とザ・ブルー・アルバム(青盤)を企画して選曲したんだ。ザ・レッド・アルバムはビートルズがライヴを行なっていた時代、ザ・ブルー・アルバムは彼らがスタジオ・ワークに集中した楽曲を中心とした。ビートルズは音楽面だけでなく、カルチャーとして世紀の宝物だと私は思う。その宝物の入り口がザ・レッド・アルバムとザ・ブルー・アルバムなのだ”

ジョージ・マーティン(右)と筆者=1993年

古いアルバムの音色の方が心地よい

ぼくはその仕事柄、数多くの有名人と逢っている。だが、その利点を活かしてサインを貰うのは控えてきた。ファンの代表としてインタビューしているのに、自分だけがサインを貰うのは何か特権を利用しているように思うからだ。でも自分にとってビートルズは超特別な存在だったので、この時は『赤盤』、『青盤』にジョージ・マーティンからサインを頂き、宝物にしている。

“新”『赤盤』、『青盤』に共通して言えるのは現代のステレオ・イメージの音像となっていることだ。後追いのビートルズ・ファンには好評のようだが、リアルタイムで聴いたぼくには古いアルバムの音色の方が心地良い。

ジョージ・マーティンのサインが入ったベスト・アルバム『ザ・ビ ートルズ 1962年~1966年』(通称“赤盤”)と『ザ・ビートルズ 1967年~1970年』(通称“青盤)

岩田由記夫
1950年、東京生まれ。音楽評論家、オーディオライター、プロデューサー。70年代半ばから講談社の雑誌などで活躍。長く、オーディオ・音楽誌を中心に執筆活動を続け、取材した国内外のアーティストは2000人以上。マドンナ、スティング、キース・リチャーズ、リンゴ・スター、ロバート・プラント、大滝詠一、忌野清志郎、桑田佳祐、山下達郎、竹内まりや、細野晴臣……と、音楽史に名を刻む多くのレジェンドたちと会ってきた。FMラジオの構成や選曲も手掛け、パーソナリティーも担当。プロデューサーとして携わったレコードやCDも数多い。著書に『ぼくが出会った素晴らしきミュージシャンたち』など。 電子書籍『ROCK絶対名曲秘話』を刊行中。東京・大岡山のライブハウス「Goodstock Tokyo(グッドストックトーキョー)」で、貴重なアナログ・レコードをLINN(リン)の約400万円のプレーヤーなどハイエンドのオーディオシステムで聴く『レコードの達人』を偶数月に開催中。最新刊は『岩田由記夫のRock & Pop オーディオ入門 音楽とオーディオの新発見(ONTOMO MOOK)』(音楽之友社・1980円)。

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