美味しいはまぐりの見分け方 生きているものを選ぶのが大前提です。万一、死んで腐っているものを食べてしまうと食中毒になる危険があります。 貝殻をつついたときに口が閉じないなど、反応がないものは死んでいる可能性大。貝同士を叩…
画像ギャラリー旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
■クイズの答えは……
正解:はまぐり
難易度:★★☆☆☆
旬の時期には身がよりいっそうふっくらに!
縁起物としてお祝い料理に欠かせない食材である「はまぐり」の旬は、地域によって多少異なりますが、2月~4月頃です。旬の時期には、産卵に備えて栄養をたっぷり蓄えているため、身が柔らかくふっくらとして、旨みも濃厚になります。
国内でもっとも漁獲量の多いのは千葉県。ほかに、鹿島灘や房総半島付近も漁獲量が多い地域です。
また、「その手は桑名の焼き蛤」という言葉があるように、三重県桑名ははまぐりの名産地として知られ、江戸時代には将軍家への献上品とされていました。
実は、国内で流通しているはまぐりの約9割は中国産となっています。国産の天然はまぐりの漁獲量は、乱獲や漁場環境の悪化により激減してしまっているからです。
加えて、はまぐりの養殖には手間がかかるうえ、養殖が難しいとされているため、輸入に頼らざるを得ない状況なのです。
そういったこともあり、貝を撒かずに自然に生息している貝を採るシステムの潮干狩り場では希少な貝となっています。
はまぐりを使った定番料理としては、焼きはまぐり、酒蒸し、お吸い物があげられます。しかし、ほかにもフライにしたり、パスタの具材として使用したりと、食べごたえのある大ぶりの身を持つ旬の時期のまぐりは使い方もいろいろ。旬の時期には価格も手頃になるため、ぜひいろいろな料理に活用してみてください。
ただし、調理をする前には砂をはかせるという下処理が必要です。その際には、水の塩分濃度は3%と、海水よりやや薄い程度の水を使用しましょう。
塩分が強すぎると死んでしまうことがあるので注意が必要です。また、水温は20度~25度に。水温が低すぎると砂をしっかりはかすことができません。
美味しいはまぐりの見分け方
生きているものを選ぶのが大前提です。万一、死んで腐っているものを食べてしまうと食中毒になる危険があります。
貝殻をつついたときに口が閉じないなど、反応がないものは死んでいる可能性大。貝同士を叩き合わせたときに低く鈍い音がするものも避けましょう。新鮮なものはカチカチと澄んだ音がします。
また、殻の表面に光沢があり、少しぬめりがあるものを選びましょう。
すぐに食べない場合は、砂をはかせた後に濡れたペーパータオルにくるんで冷蔵庫へ入れておきましょう。ただし、保存期間は2日が限度と考えましょう。ただし、冷蔵庫の温度によっても状態は変わるため、やはり購入したらすぐに消費することをおすすめします。
はまぐりの注目栄養素
注目栄養素は、なんといってもタウリン。肝細胞の再生を促すことで肝機能の向上を助けます。また、肝機能を高いレベルで保つことで疲労回復もスムーズとなります。
ほかにも、コレステロールを減らす、心臓の機能強化、眼精疲労の緩和、高血圧の予防など、さまざまな健康効果があるといわれています。
また、鉄分、ビタミンB12、葉酸など、造血に関わる栄養素も豊富なため、貧血気味な人にもおすすめの食材といえます。
↑上記にそのほかの「旬食材」をまとめていますので、ぜひご覧ください。