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肉味噌とふわとろ玉子がテンコ盛り

肉味噌と玉子、チャーハンをレンゲですくって頬張る。うっ、旨ぇ~っ! ベースとなるチャーハンはパラパラ系だが、覆い被さっている玉子がしっとり感を生み出してちょうど良い塩梅に仕上がっている。肉味噌は見た目ほど辛くはなく、名古屋エリア特産の豆味噌ならではのコクを感じる。それをよりマイルドな口当たりにしているのが玉子なのだ。本当にイイ仕事をしているなぁ。

「ふわ玉肉味噌半炒飯セット」。サイズは半分だが十分にボリュームがある
「ふわ玉肉味噌半炒飯セット」。サイズは半分だが十分にボリュームがある

ベースとなるチャーハンだけを食べてみると、味付けはやや薄め。肉味噌を合わせる前提で作っているからだろう。だからといって、肉味噌がチャーハンの味を壊しているわけではない。お米一粒ひと粒にコーティングされた複雑な味わいや香ばしさもしっかりと感じるのである。チャーハンとしてレベルが高いのは間違いない。

「チャーハンが美味すぎるラーメン屋」というのは本当だった

「ふわ玉肉味噌半炒飯」にはシンプルな醤油か塩のラーメンの方が合う?
「ふわ玉肉味噌半炒飯」にはシンプルな醤油か塩のラーメンの方が合う?

たったひとつだけ苦言を呈するとするならば、チャーラーとしての完成度である。ラーメンが豚骨だからなのか、チャーハンとラーメンを交互に食べても味の相乗効果が今ひとつ弱いのだ。

豚骨ラーメンとしてはおいしいものの、この「ふわ玉肉味噌半炒飯」と合わせるならシビレや辛味は要らないような気がするし、相性はシンプルな塩か醤油の方がよいと思う。

ふと、席を見渡すと、「ふわ玉肉味噌炒飯」の単品(950円)だけを注文している客がたくさんいた。中には+200円で大盛りにしている猛者も。完成されたチャーハンと完成されたラーメンを合わせても、完成したチャーラーになるとは限らない。それぞれの足りない部分を補い合うのが本当に美味しいチャーラーなのである

やはり、チャーラーは奥深い。

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撮影・取材/永谷正樹

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永谷正樹
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