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「面白そう」で始まった芸人人生

私は、芸人という極めて不安定な仕事に従事している人間なので、当然ながら“やりたいこと”という街道をまっしぐらに進んでいる人間。

芸人をやっている間、その選択をしたせいで多くの不自由を感じていました。家のガスや水道、電気のライフラインは全て止まった時期も長くありました。

けれど、何もそこには後悔はありませんでした。何故なら、やりたいと思っていることをやっているから。

働くという行為は、生きるという目的の手段であって、如何なる手段でもいいのであれば、自分がやっていて楽しいことだったり、やっている自分が好きな方法で、生きるという目的を達成している人生の方がいいじゃないですか。

だからそこでの生活が貧しくても、幸せだと思えていました。

「あなたには、貧しくなってもやりたい!という強い覚悟があったからでしょう。」と思う人もいるでしょう。

でも私が芸人を選択した時は“芸人をやる人生って面白そう”という軽い気持ちだったし“やってみたい”という軽微な動機でした。

「この仕事で死ぬまで金を稼いで生きていく」だなんて気負ったことは一度もない。やってみてダメだったら辞めりゃいいし、一生死ぬまで続けなければならない訳などない

当然、やるからには本気で頑張るけれど、大事なのは、それに付随する成功や失敗ではないのだ。

自分が挑戦した先に、生活が満足にできる保証なんて何もない。けれど、満足できる生活が手に入らなかったとしても、手元にはやったからこそ得られる経験がある。お金がなかった時の自分に聞いても、きっと「やった方がいい」と答えたでしょう。

もちろん、嫌なことも辛いことも沢山あったので、その選択の先に後悔が一切ないかと言われたら否ですが。

私自身であれば、やる一択でしょうね。無責任になるので、推奨はできませんが。

より楽しく人生を過ごせる道を選択ができることを祈っています。

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「やりたいことがある」のは、それだけですごい!~担当編集者か...
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