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一皿当たり150円は、焼きそばや、親子丼より、コスパがいい

発表会ではそのコンセプトや開発秘話も解説してくれた。

調理型カレーには、コスパ(コストパフォーマンス)、タイパ(タイムパフォーマンス)はもちろん、調理する楽しさのエンパ(エンターテイメントパフォーマンス)も求められる。アウトドアで食べるキャンプのカレーなどもそのひとつだろう。

ハウス食品によると、カレーライスの一皿当たりの想定価格は150円。焼きそばの227円、親子丼の194円などと比べてもコスパがいいのは明確だ。

“よそ行き”の上質なカレー「バーモントカレーシェフズアレンジ」

「バーモントカレーシェフズアレンジ」は270円(税別、参考小売価格)で2~3皿。お財布に優しい。タイパも調理時間が10分となり、飛躍的にアップした。

気になるのはエンパだ。今回、フレンチシェフの技法を取り入れ、自宅ではなかなか味わえないクオリティをかなえた。老舗フレンチレストラン「シェ・イノ」(東京・京橋)の古賀純二シェフも水ではなくブイヨンで材料を煮込む、スパイスを加熱する際にハチミツを入れてキャラメリゼ(美しい褐色に仕上げ、甘味を引き出す)させ、濃厚なコクを出すなど、フレンチの手法がいかされていると語る。

調理カレーでも一流レストランで味わうような上質なカレーが簡単に、時短でできるという驚きがある。普段着ではなくよそ行きのカレーなのだ。

発表会では果実仕立て、クリーム仕立てそれぞれの試食も。高級感のある深いコク

アレンジレシピに挑戦、たしかに「10分」で完成!

さっそく自宅で試してみようと、キッチンに立ってみた。用意するのは「バーモントカレーシェフズアレンジ」一箱と玉ネギ1個、薄切り肉100gと炒めるときのサラダ油のみ。試食会では薄切り豚肉だったが、今回は冷凍のシーフードミックスでアレンジしてみた。

通常のルウとレトルトの中間のような濃縮ペーストルウ。2~3皿分調理できる
箱を開けると、こんな容器

玉ねぎをカットして1分、玉ねぎをしんなりするまで炒めて2分、シーフードミックスを加え、さらに炒めて4分。これに水350mlを注ぎ、濃縮ペーストルウを良く溶かす。かき混ぜながら沸騰後、2分ほど加熱したらできあがり。たしかに10分弱で完成した。野菜は玉ネギだけなのですぐ火が通るし、溶かして加熱する段階で、長時間、煮込んだかのようなとろみが出てきた。

生クリームやバターの風味を感じる「クリーム仕立て」には、海老やホタテが合う!

いつものカレーがたった10分で、しかもちょっといい店で出すような高級感のある一皿に仕上がるのはびっくりだった。フライパンの中ですべて解決するので、確かに洗い物も簡単だ。

具材は玉ネギと冷凍のシーフードミックスだけという簡単お手軽カレーが完成

個体でも液体でもないピューレ状の凝縮ペーストルウには、ブイヨン、つまりフランス語でだしが含まれている。なるほど、だしで煮るから、旨味がしっかり感じられるのか、と改めて納得した。

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実感! 10分でもシェフのような味わいに...
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