もうひとつ気になった手作り商品も実食
唐突な話で恐縮なのだが、かねてより「最後の晩餐にいただきたいもの」という質問の際、「母の握ってくれたおむすび」と答えていたワタクシ。大きくて丸っこくて海苔で大胆に包んである、素朴なおむすびがなんとも言えないおいしさだったのだ。
そうしたらここで発見してしまったのが、既視感のあるフォルムの「手作り爆弾おむすび」(300円)。それも“手作り”とある。
この日店舗に並んでいたのは「ツナ・えびマヨ・明太子」と「牛肉しぐれ」、選んだ「さけ・うめ・かつお」の3種類。
パッケージを見ると『手作りおむすびの店 笹八』とある。1921年にお米屋さんとして創業し、奈良県に本社を置く柿の葉寿司の会社「中谷本舗」が展開するブランドで、グランスタ東京にあるお店『ゐざさ茶屋』の姉妹店だ。各店舗厨房にて手作りしているのだそう。
持つと実にずっしり。帰宅して計ると232gだった。ということで、いざ実食。
カットしてみると、醤油で甘じょっぱく味付けされたおかか(かつお)に、さけフレークと甘めの梅干しがイン。選んだ具材の力もあるが、妙にホッとする味。具材が混ざり合うところもあったりして、飽きずに食べられるのかなと思う。大口を開けてバクッといただきたい。
ただし塩を入れて炊かれたご飯であること、ご飯の量も具材もたっぷりであるため、私には少々しょっぱく感じた。
なお、11月にあった「エビ天」(320円)の爆弾おにぎりは、12月はたまたまなのか店頭になかったが、3月には復活していた。
ちなみに3月に行った際、気になったのが「うなぎの爆弾おにぎり」(580円)。さっそく購入して、食べてみた。
タレの風味が豊かな醤油炊き込みご飯は、お米がかなりギュッと詰まっていてボリューミー。ラップに包まれた状態で計ったら、なんと259gもあった。うなぎはちゃんと脂のりがよく、錦糸玉子はほんのり甘め。
難点を言うならご飯がカチカチなので、可能であればぜひレンジアップしてほしい。ご飯もうなぎもたちまち柔らかく、香り高くなって、俄然おいしくなった。
素敵な品揃えの『ベルマート キヨスク』、ぜひあなたの目で見て、気になるものを食べてみてほしい。
■『ベルマート キヨスク丸の内中央ビル』
[住所]東京駅日本橋口駅前広場付近
[営業時間]6時半~23時※土・日・祝は~22時
写真・文/市村幸妙