「誰かと分かり合える瞬間」を大切に!
もちろん、その共有できる人は“今”“この瞬間”だからこそ共有できるのかもしれません。時期がズレていたら、お互い分かり合えない可能性だってあります。
その中で“同じだ”と思える感性の人と出会えると、意見を交換し合えると、孤独感が少し薄まるような気がします。
たくさんの人と出会って話をしていたら、ほんのたまに、感性を理解し合える人が現れるかもしれません。
ただ、その人たちと感覚を共有できるのは、いつまで続くか分かりません。相談者の方も、もし共感できるような人が現れたとしたら、その瞬間を大切にしてもらえるといいなと思います。
私はその思い出だけで寿命が数年延びたような気がしたから。
「共感=相手と同じ感情になる」ではない~担当編集者からのひとこと~
「周りに共感できるかできないか」は、学生時代からの普遍的なテーマですよね。「わかるー!」と言えるかどうかが、クラスでの立ち位置決めとか友達作りにおいて、重要な要素だったと記憶しています。
私も割とそれに苦労してきた側の人間として、そもそも「共感」って一体何なんだ!?と思い、少し調べてみました。
心理学的にいうと、「共感」には2種類の考え方があるそうです。ひとつが「情感的共感」、もうひとつが、「認知的共感」です。
私たちが「共感」と聞いてイメージするのは「情動的共感」の方で、「悲しむ相手を見て自分まで悲しくなる」といったように、相手の感情をまるで自分の感情のように感じるプロセスを指します。
いっぽう「認知的共感」とは、例えば相手が悲しんでいるときに「この人は悲しんでいるんだ」と理解するプロセスのこと。論理的な能力を必要とする共感で、大きな集団がまとまるとき、「情感的共感」だけではうまくいかないことが多いので、社会の構築において、とても重要な要素となるそうです。
相談者様を含め、私たちが「人と共感できない」と悩むときの「共感」は、「情感的共感」を指しているのではないでしょうか。ただ、たとえ自分とは違っても、相手の意見や考えを「理解する、受け入れる」ことも、ひとつの共感の形なのです。
付け焼き刃の知識ではありますが、「共感=相手と同じ感情になる」ではない、ということは、私にとっても新たな発見でした。
「わかるー!」と言えなくても、人と「共感」する術はある。私も、自信を持って生きようと思います。
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前田裕太(まえだ ゆうた)
1992年8月25日生まれ、神奈川県出身。愛媛県の名門、済美高校野球部の同期である高岸宏行とのお笑いコンビ「ティモンディ」のツッコミ担当。趣味はサッカー観戦、読書。テレビ番組で画力を披露したり、複数メディアでコラムを執筆するなど、マルチな活動で注目を浴びている。
ティモンディ
高岸宏行・前田裕太によるお笑いコンビ。コンビ結成は2015年、グレープカンパニー所属。高岸のポジティブなキャラクターや、二人の野球経験と身体能力などがバラエティ番組で引っ張りだこに。コンビの野球経験をいかしたYouTubeチャンネル『ティモンディチャンネル』の登録者数は約28万人。