「やりたい」を「やる」という“予定”にしよう どうせダラダラするなら「贅沢した〜!」と思える日にしたいですね。 だとするならば「今日はダラダラするぞ!」と1日のはじめに意気込んでから1日を過ごすのがいいかもしれません。 …
画像ギャラリー「目指せ、理想の大人」をメインテーマに掲げて始まった、「ティモンディ前田裕太の“おとな”入門」。自身の経験や見聞きしたエピソードから思考を広げてきた「コラム形式」から、次のステップへと進みます!
その内容は、「お悩み相談」です。これまで約1年半のコラム連載を通して、食・あそび・勉強・旅…と、様々なテーマで「(理想の)大人とは?」について考え、目指してきた (そしてこれからも目指していく)前田さん。その経験を生かした視点で、皆さんから寄せられたお悩み相談に答えていきますよ◎第24回の今回は、ひとりでいると、ついついダラダラ過ごしてしまう……というご相談です。
[今回のお悩み]
「これといった趣味がなく、ついダラダラして休みを無駄に過ごしてしまいます」
ひとりでいるとどうしてもダラダラしてしまうことが悩みです。
友達が多い方でもないのでひとりでも充実した時間を過ごすために何か趣味を作りたいと思っているのですが、実際に行動を起こすところまでに至らず、休みの日はついダラダラと過ごしてしまい、夕方になって「一日を無駄にした……」と焦ります(掃除・洗濯・料理など基本的なことはしています)。
始めてみたいと思うことはいくつかあって、調べてみることもあります。それでも結局ダラダラしてしまうということは、それが自分にとって一番リラックスできる過ごし方なんだと割り切った方がよいでしょうか。
(30代・女性)
「時間」を浪費するのは、お金を使うより贅沢!
ダラダラと過ごすことは贅沢なことだ!
金銭は労働で貰えるけれど、我々に残された“時間”は減る一方。
増えることのない有限の時間という資産を浪費する行為は、働けば増えるお金を何かに使うことよりも贅沢なことなのだ。
ダラダラできる余裕があるのであれば、目一杯何もしない贅沢を満喫するといいだろう。
怠惰にかまけてしまっているから贅沢だとは思えない?のんびりと時間を過ごすことのできない人間がここにいるというのに。なんと羨ましいことだろう。
何事も、持っている側の人間というのは、その大切さに気づきにくいものなのだろうか。
いかなるものも、迫られれば迫られるほど、選択肢というのは無くなってくるんですよ。やらざるを得ないのだ。相談者の方は、労働せざるを得ない状況ではないからこそ、のんびりできる時間の余裕を持てているのでしょう。
ゆっくりと家で過ごして、なんでもやろうと思えばできる選択肢がある状態というのは、豊かな証なんです。
その状態で何もしないという選択をしているのに、一日を無駄にしたと思ってしまうのは勿体無いですね。
「やりたい」を「やる」という“予定”にしよう
どうせダラダラするなら「贅沢した〜!」と思える日にしたいですね。
だとするならば「今日はダラダラするぞ!」と1日のはじめに意気込んでから1日を過ごすのがいいかもしれません。
あれこれ言ったところで、新しいことに手を出せないのであれば、もう割り切って如何に充実したダラダラをするかに注力するのがいいかもしれませんね。
ぼんやりと「何かやりたいなあ」という気持ちを持ったまま、時間を過ごしてしまうと、結局、いつもと同じ日常を過ごして、また自責の念に苛まれますから。
それか、何かやりたいなあ、を「今日はこれをやる!」という具体的なタスクに変えるといいでしょう。大人になればなるほど、目的のない行動なんてできなくなりますからね。
必ずやらなければならない“予定”にすることで、行動できるようになりますから。何もしなかった、と思うことも無くなるでしょう。
その「これをやろう」と予定に組み込みたいものを、ダラダラと過ごしながら探していけたらいいですね。
自分を変えるには莫大なエネルギーが必要
それに、人間なんて簡単には習慣を変えられないんですよ。
やり慣れた行為だったり過ごし方をしているからこそ、すぐ時間が経ってしまう。慣れるまでが大変。
私も、意識しなければ習慣に基づいた行動をしてしまう。
飲食店に行ったらいつもの食べ慣れた商品を注文してしまうし。この手の執筆だって深夜にやってしまうし、もはや深夜でないと捗らないとまで脳が認識してしまっている。寝る前に軽く食事をして胃を満たさないと幸せに入眠できないし。
それを変えるには、莫大なエネルギーが必要になる訳です。そして、そのエネルギーは自分でなんとかしなければならない。
「痩せたいなあ」と思ってもダイエットできないのであれば「しなくちゃ!」と思えるような情報をインプットする必要があるし、何故自分がそう思うのか、何を解消すれば痩せたと思えるのか、という到達目標を設定する必要もある。
頑張る理由を作るわけです。
私なんて、今が人生で一番体重があるので、痩せなければと思いながらも、具体的な目標や“こうなる”という目的がないから、結局行動に移せないまま4月が終わろうとしている。
体重なんて増加の一途を辿っているんですよ。ただ、それでも深夜にご飯を食べてしまう。
そんな時に「また夜中に炭水化物を食べてしまった」と自分を責めるのではなく、「痩せることよりも、目先の食欲を満たした方が今の自分は幸せなんだ」と、どうせ食べるのだから、その幸せを目一杯受け取れるように、自分を正当化してあげた方がいいと思うんです。
その方が、幸せに生きれると思うんです。
どうしても変わりたければ、目的を明確にして目標を立てて、そのためのスケジュールを予定として立ててあげれば、きっと相談者の方も行動できるようになるはず。
私は、そこまで体重を減らす熱量がまだないので、しばらくは怠惰に身を任せたいと思う。
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前田裕太(まえだ ゆうた)
1992年8月25日生まれ、神奈川県出身。愛媛県の名門、済美高校野球部の同期である高岸宏行とのお笑いコンビ「ティモンディ」のツッコミ担当。趣味はサッカー観戦、読書。テレビ番組で画力を披露したり、複数メディアでコラムを執筆するなど、マルチな活動で注目を浴びている。
ティモンディ
高岸宏行・前田裕太によるお笑いコンビ。コンビ結成は2015年、グレープカンパニー所属。高岸のポジティブなキャラクターや、二人の野球経験と身体能力などがバラエティ番組で引っ張りだこに。コンビの野球経験をいかしたYouTubeチャンネル『ティモンディチャンネル』の登録者数は約28万人。