進化を続ける「無印良品」のレトルトカレー。一番人気のバターチキンカレーは発売15周年を記念してリニューアルされ、2024年5月15日に「6代目」が発売される。「無印良品バターチキンカレー15周年祭」として、今なら歴代のバターチキンカレーが購入可能(数量限定・完売次第終了)だ。歴代バターチキンカレーの味は、どう違うのか。その答えを見つけるために、一足先に食べ比べてみた。
6秒に1個売れているバターチキンカレーとは
多彩に展開する無印良品の商品の中でも、高い人気を誇るのがレトルトカレー。中でも2009年発売以来の一番人気は「バターチキンカレー」(各350円)だ。2023年の1年間でなんと約550万食という販売実績を叩き出し、およそ6秒に1個売れている計算になる。
大ヒット商品なのに、15年で6回もリニューアルを繰り返すのは何故?とも思うが、現状に甘んじることなく、美味しさを追求し改良を重ねてきたから、この人気を保つことができているのだろう。
現在、「無印良品バターチキンカレー15周年祭」が開催中。この機会に、初代から6代目までを食べ比べてみた。ぜひみなさまもお試しあれ!
初代「これぞバターチキンカレー」
初代は2009年に発売。バターの濃厚な風味と甘みが印象的。まろやかさとどっしりとした食べ応えがあるが、後味にスパイスが広がる。これぞ「バターチキンカレー」とでも言うべく、とても安心感のある美味しさ。
2代目は「夏に食べたい味」
2代目は2012年に発売。インドへ赴き、現地の料理人などから学んだ技が詰まった一品。トマトの酸みと甘みが生かされたすっきりとした味わい。スパイスもしっかりきいていて、夏に食べたい味だと感じた。
3代目「インドの風が吹き抜ける!」
3代目は2014年に発売。バターのコクやトマトの酸み・甘みも主張するが、バランスが非常に良い。「カスリメティ」というインドカレーに欠かせないスパイスを配合。「カスリメティ」がもつ、ほんのりとした甘さと爽やかさ、複雑みが感じられ、これまで以上にインドの風が吹き抜けるよう。スパイスカレー好きに受けそうだし、個人的にはかなり好きだと思った。
4代目「復刻版では一番人気」
4代目は2016年に発売。万人受けしそうな「バターチキンカレー」で、今回の復刻版で一番人気となっている。バターオイルであるギーやカシューナッツが入り、コクと風味がアップ。その一方でトマトの酸みもきちんときいており、素材それぞれの味わいが強まったと感じた。それにも関わらず、全体のバランスの良さもさすがだ。
5代目「これまでの集大成」
5代目は2019年に発売。「バターチキンカレー」の味の決め手となるトマトは、酸み・甘み・旨みのある3種を入れ、4代目の味にさらに厚みを持たせている。これまでの集大成というか、いいところ取りをしていると感じた。
6代目「スモーキー、奥行きのある味わい」
6代目は2024年に発売。バターチキンカレー15周年を記念してリニューアルされた。カシューナッツペーストを増量したことにより、コクとまろやかさが際立つ。幻のスパイスと呼ばれる希少なビッグカルダモンを配合。グリーンの爽やかさのあるカルダモンとは異なり、スモーキーさが特徴のスパイスで香り、奥行きのある味わいになった。