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豪商・紀伊國屋文左衛門の屋敷跡

そんな水路の中でも今に残る仙台堀川。昔は隅田川と木場を結んでいたこの水路のすぐ近くに、東京屈指の庭園『清澄庭園』がある。

『清澄庭園』「清澄庭園」の大泉水に張り出す数寄屋造りの「涼亭」は、明治42年に、イギリスのキッチナー元帥を歓待する為に作られた

豪商・紀伊國屋文左衛門の屋敷跡を含む一帯の土地を、岩崎彌太郎が明治時代に造園。昔は隅田川から水を引いていた大泉水を中心とした回遊式林泉庭園だ。

水鳥が集う大泉水越しに眺める富士山と名付けられた巨大な築山。点々と石を配置し、池端を歩けるようにした磯渡り。心身を潤す清涼感にあふれた庭園である。

地下鉄の門前仲町駅から、大横川を黒船橋で渡った先。この一角には昔、石置場があったことから、現在の町名は古石場。そんな風流な名前の町に、小さなせせらぎの流れる『古石場川親水公園』がある。季節には牡丹の花咲く牡丹園もあり、近くの深川の喧騒が嘘のような静寂がある。

隠れた水の都・東京。その良さ、何にたとうべきか。

『清澄庭園』

[住所]東京都江東区清澄3-3-9
[営業時間]9時〜17時
[休日]年末年始
[交通]都営大江戸線ほか清澄白河駅から徒歩3分
[HP]https://www.tokyo-park.or.jp/park/kiyosumi/

撮影/浅沼ノア、文/カーツさとう

2024年7月号

※2024年7月号発売時点の情報です。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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おとなの週末Web編集部
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