うだるような暑さが続く東京の夏。ここでは、都内にいながら暑さを忘れ、涼しさを体感できる納涼イベントをご紹介したい。夜景を望む納涼船でのクルージングや、風鈴や祭りのモチーフが施されたアートアクアリウム、江戸時代の景色を思い起こさせる庭園ライトアップなど、会社帰りにも足を運べる、とっておきのおすすめスポットをぜひチェックしてみてほしい。
画像ギャラリーうだるような暑さが続く東京の夏。ここでは、都内にいながら暑さを忘れ、涼しさを体感できる納涼イベントをご紹介したい。夜景を望む納涼船でのクルージングや、風鈴や祭りのモチーフが施されたアートアクアリウム、江戸時代の景色を思い起こさせる庭園ライトアップなど、会社帰りにも足を運べる、とっておきのおすすめスポットをぜひチェックしてみてほしい。
竹あかりが灯るホテルの日本庭園で江戸時代の夜を体感
【タイムトリップ絶景夕涼み@高輪】
2024年7月6日(土)~9月1日(日)まで、「ザ・プリンス さくらタワー東京」「グランドプリンスホテル高輪」「グランドプリンスホテル新高輪」の3つのホテルでは、約2万平米の日本庭園を舞台に京提灯と竹あかりのコラボレーションイベントなどを満喫できる「タイムトリップ絶景夕涼み」を開催。入場料無料なので、気軽に参加できるのがうれしい。
特定の月齢の夜に集まり、月の出を拝む「月待ち文化」を現代風にアレンジした体験、「高輪廿六夜(たかなわにじゅうろくや)」を展開。2024年7月19日(金)~9月1日(日)の期間、寛政年間(1789~1801年)創業で江戸時代から伝統を受け継ぐ「小嶋商店」(京都市)の京提灯と、竹あかり総合プロデュース集団「CHIKAKEN(ちかけん)」(熊本県南関町)による「竹あかり」が優しく煌めく日本庭園で、江戸時代の夏夜のような神秘的なひとときが過ごせる。
事前予約で趣のある和傘や浴衣、狐のお面と竹あかり提灯などもレンタルできるので、和文化を楽しむ気持ちもさらに高まるはずだ(すべて有料。詳細はHPを要確認)。「花火セット」(虫よけアロマスプレー付き2500円、事前予約制)もあり、2024年7月19日(金)~9月1日(日)の期間は、日本庭園の池前で手持ち花火体験もかなう。港区有形文化財に指定された歴史的建造物も点在する園内で、ここでしか体感できない夏を満喫しよう。
■タイムトリップ絶景夕涼み
[開催期間]2024年7月6日(土)~9月1日(日)
[会場]「ザ・プリンス さくらタワー東京」、「グランドプリンスホテル高輪」、「グランドプリンスホテル新高輪」日本庭園内
[交通]JR・新幹線・京急線品川駅高輪口から徒歩約5分、都営地下鉄浅草線高輪台駅A1出口から徒歩約3分
[入場料]無料
https://www.princehotels.co.jp/shintakanawa/informations/takanawasummer2024/
作品が新登場、金魚が浮遊するアート空間へ
【夏のアートアクアリウム2024 華映え金魚祭@銀座】
金魚が泳ぐ水槽作品を光・音・香で演出する「アートアクアリム美術館」では、2024年6月28日(金)~9月25日(水)の90日間、新作水槽作品2つが仲間入りした「夏のアートアクアリウム2024 華映え金魚祭」が開催されている。WEBチケット は2500円 、当日券は 2700円なので、事前にチケットを購入してから訪れるのがおすすめだ。
新たに追加されるのは、色とりどりの花々で埋め尽くされた空間を金魚が泳ぐ「花舞(HANAMAI)」と、躍動的に舞う帯をイメージし、背景に提灯の明かりを灯すことで祭りの趣を表現する大型金魚鉢「~帯舞(OBIMAI)~」だ。毎年足を運んでいる人も、今年の夏ならではの情緒あふれる作品を楽しもう。
夏の特別企画では、風鈴の涼やかな音色や水に浮かぶ華憐な睡蓮、青々とした新緑など、涼を感じさせるモチーフが空間の中に点在している。都会にいながらにして自然の中にいるような気分にさせてくれるアート空間で、癒しのひとときを過ごしてみては。
■夏のアートアクアリウム2024 華映え金魚祭
[開催期間]2024年6月28日(金)~9月25日(水)
[会場]東京都中央区銀座4-6-16銀座三越新館8階(入口は9階)「アートアクアリウム美術館 GINZA」
[交通]地下鉄銀座線・丸の内線・日比谷線銀座駅直結、地下鉄有楽町線銀座一丁目駅9番出口から徒歩5分、都営地下鉄浅草線・地下鉄日比谷線東銀座駅銀座駅方面地下通路経由徒歩2分
[入場料]WEBチケット2,500円、当日券2,700円(当日券は銀座三越新館9階にて発売)
https://artaquarium.jp/
東京夜景を楽しむ、サマーナイトクルージング
【東京湾納涼船@竹芝】
6000トンの大型客船「さるびあ丸」で東京湾をクルージングできる「東京湾納涼船」(大人2000 円)が、2024年7月5日(金)~9月23日(月)の期間、運航を実施している。6階のステージでは、音楽イベントをはじめ様々なイベントが開催されるほか、東京湾の夜景の見どころをナビゲーターが案内してくれるのもうれしい。美しい輝きを放つレインボーブリッジや趣のある工場夜景、大型クレーンが並ぶ大井コンテナ埠頭や、複数三角形の骨組みをしたトラス構造の東京ゲートブリッジなど、ここでしかできない船上からの夜景を堪能しよう。
「和室プラン」の華やかな食事メニュー
席はレストランや洋室、和室タイプと3つあり、乗船券+飲み放題+料理+席がセットのお得な指定席プラン(電話予約のみ可能、7月5日~11日は特別オープニング割引で各プラン500円OFF)も販売している。なかでも、「和室プラン」(1名4500円、4名~利用可能)は、座敷席でゆったりくつろげておすすめ。
会場には、そのほかにも東京諸島(大島・利島・新島・式根島・神津島・三宅島・御蔵島・八丈島・青ヶ島・父島・母島)の食材を使用した焼きそばやたこ焼き、かき氷などの多彩なフードメニューが並ぶほか、生ビールやレモンサワーなどのドリンクも充実している。毎日乗船できるので、休日はもちろん、会社帰りに訪れる場所としてもぴったりの納涼スポットだ。
■東京湾納涼船
[開催期間]2024年7月5日(金)~9月23日(月)
[会場]東京都港区海岸1-12-2「竹芝客船ターミナル」
[交通]ゆりかもめ竹芝駅から徒歩約1分、JR浜松町駅北口から徒歩約8分、都営地下鉄浅草線・大江戸線大門駅から徒歩約10分
[入場料]大人2000円、小学生500円
※ゆかた姿で乗船の大人の方は、男女ともに上記料金より1000円引の1000円
https://www.nouryousen.jp/
文/中村友美
フード&トラベルライター。東京都生まれ。美術大学を卒業後、出版社で編集者・ディレクターを経験後、現在に至る。15歳からカフェ・喫茶店巡りを開始し、食の魅力に取り憑かれて以来、飲食にまつわる人々のストーリーに関心あり。古きよき喫茶店や居酒屋からミシュラン星付きレストランまで幅広く足を運ぶ。趣味は日本全国の商店建築巡り。