うなぎの鮮度を確認
続いて検品。この作業は配送日以外も必ず行う大事な作業。うなぎの鮮度が保たれているか、弱っていないかを1匹ずつ確認して検品します。そして、お得意さんの注文に合わせて、仕分け・選別作業。産地問屋でおおまかに仕分けされた活鰻をさらに得意先の要望に沿って、素早く傷(いた)まぬように手作業で選別し、パッキングして配送します。
さらに、忘れてはいけない仕事が、うなぎ捌(さ)き。うなぎ捌きはとても体力のいる作業です。若い職人でも腰痛や肩こりに悩まされており、高齢のベテラン職人となればなおのこと。自ら捌くことが難しくなった職人を手助けするのも問屋の大切な仕事です。
このように問屋は、おいしいうなぎを食べるためには欠かせない存在です。
高城久(たかしろ・ひさし)
うなぎ愛好家。己書家(おのれしょか)。1962年、東京都生まれ。千葉県柏市で、「柏長生館高城整復院」を営む傍ら、うなぎ好きが高じて2004年から、うなぎ屋さん応援サイト「うなぎ大好きドットコム」を運営。夏のうなぎシーズンには、テレビやラジオの出演や雑誌などの原稿依頼を多数こなす。TBS系人気番組『マツコの知らない世界』に異例の2回出演。名古屋のうなぎ専門店「炭焼きの店 うな豊」で見た「うなぎ昇り」の己書(自分の思うままに筆を走らせて表現する「書」)に魅せられ、師範を取得。うなぎと己書で笑顔を広めるため活動中。
「うなぎ大好きドットコム」https://unagi-daisuki.com/
「都道府県別うなぎ屋さんレポート」https://unagi-daisuki.com/eelshop_prefecture
「うなぎ大好きチャンネル」https://www.youtube.com/@eellove