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画像ギャラリー「目指せ、理想の大人」をメインテーマに掲げて始まった、「ティモンディ前田裕太の“おとな”入門」。自身の経験や見聞きしたエピソードから思考を広げてきた「コラム形式」から、次のステップへと進みます!
その内容は、「お悩み相談」です。これまで約1年半のコラム連載を通して、食・あそび・勉強・旅…と、様々なテーマで「(理想の)大人とは?」について考え、目指してきた (そしてこれからも目指していく)前田さん。その経験を生かした視点で、皆さんから寄せられたお悩み相談に答えていきますよ◎第29回の今回は、女性用風俗を利用している既婚女性からの相談です。
[今回のお悩み]
「既婚ですが女性用風俗を定期的に利用しています。“女性が風俗”ってありですか?」
既婚で中学生と小学生がいる主婦です。2年前から女性用風俗を利用しています。
風俗なので、相手の方の本名や職業などは知りません。お店を通してSMSでやり取りをしています。月に1回から2回、主にラブホテルで会っています。性感マッサージを受けています。たまにデートもします。お金は全て私持ちです。
利用しようと思ったきっかけは、女性として見られなくなった寂しさと、もう一度でいいから男性に抱きしめてもらいたい、優しく大切に扱われたい、そんな思いです。主人とはレスなのでこの先一生するつもりはありません。
母親である前にひとりの人間、女性であり、そんな自分をもう一度取り戻したい、人生が半分過ぎた今、色々考えることがありました。
利用し始めてからは驚くほど若返ったし、ストレスもイライラも減りました。毎月楽しみがあることが何よりの生きがいになっています。
後ろめたさがないと言ったらウソになりますが、離婚をするつもりもないですし、家庭を壊したいとか、相手の方と付き合いたいとか、そんな思いはありません。適度な距離感を保ちつつ、とても信頼関係を築けています。
今はやめるつもりはありません。
今は女性用風俗のお店もかなり増えています。率直に、女性の風俗はありだと思いますか?
(神奈川県・40代・女性・パート)
既婚者の風俗店は“不貞行為”
法律を齧ってきた身からすると、既婚者が風俗店利用をするのは不貞行為にあたることが分かります。
不貞行為によって離婚することになる場合もありますし、精神的苦痛による慰謝料を求められることも考えられますね。
そんな行為は、まあ当たり前ですが推奨できません。
結婚するというのは、相手に貞操義務を負う契約でもある訳ですから。誰かの守られるべきものを侵害するかもしれない行為に対して背中を押してあげることは難しい。
日本にいる以上は、婚姻関係にあるのであれば、パートナーである相手とは異なる人との性行為は控えるべきだと思います。
元カノの浮気相手は既婚者
まあ、それでも世の中は不倫が蔓延っている訳で。
私の周囲で、不倫をしている人がいました。
周囲というか、私が付き合った相手が、まさに婚姻している男性と肉体関係のある状態だったんですが。
要は、浮気をされて、しかもその彼女の浮気相手が既婚者だったということです。もはや、当人にとっては私が浮気相手くらいの感覚だったのかもしれません。
こればっかりは当人がどう思っていたのか分かりませんし、もう理解したくもないですけれどね。
当時は、私自身、彼氏として落ち度があったから、こんな状態になってしまっていると自分を責めていました。ここがこうだったら、こうしてあげてたら、と自分の落ち度を探しては、それを直そうと努めました。
ですが、そもそも不倫をしている相手を許容して、自分を責めるのは違うな、と思った訳です。
悪いことは悪い。
そんな当然のことを分かるまで、だいぶ時間がかかってしまいましたが。
世の中に「傷ついていい人」なんていない
ただ、正論は分かっているけれど、そうはいかないのが人間ですよね。きっと当時の彼女もそうだったのかもしれません。
不誠実によって傷付いた身からすると、もう内情なんて知りたくもないし、そこまで関わるつもりもないのですが。彼女は彼女で理由があったんでしょうね。
肉体関係だけ、と思っているかもしれませんが、パートナーの方にとっては、風俗店利用が浮気だと感じる可能性だってあります。
それで、お相手が傷つくかもしれません。
いくら長年連れ添った夫婦だとしても、傷付いても構わない、と思うのはいけません。
自分も含めて、誰一人、傷ついても構わない人間なんていないのですから。
女性の風俗店利用はなんら悪いことではないけれど
人間の三大欲求というものは、動物的本能からくるもので、無くすことは難しいでしょう。
それぞれどの欲にどれだけ貪欲なのかは人という種族の個体差があると思うのですが。
私は睡眠欲が比較的強い。
食事や性に関していくらか縛りを設けられても、多少は許容できるものの、睡眠ばかりは制限されると強いストレスがかかる。
仕事柄、移動が長いことが多いので、そこで寝たりして睡眠時間を確保できることも多いのだけれど、如何せん寝させて欲しい。
できれば1日10時間。なかなか達成できないのだけれど。
我々は理性を持ち合わせているけれど、その本能的な部分を切り離すことは非常に難しい。大人であるならば自らを律せなければいけないのだけれど、動物である以上はなかなか難易度が高い。
だから、女性の風俗店利用については悪いことだとは思わないし、誰かに咎められる謂れもないと思います。
食に欲求が強くて時間と金銭をかける人もいれば、それが服の人もいるし、何を重視しているかなんて、人それぞれですから。
ただ、婚姻しているのであれば、それだけが許容できない要素です。
あなたが目指すべき“夫婦の形”とは?
もしも結婚して、パートナーの方との生活で制欲を満たすことが難しいものがあるのであれば、もういっそのこと相談するのもありなのかもしれません。
今や世の中では夫婦の形なんて様々。
もしかすると、相談者の方の女性用風俗利用に対して、パートナーの方は何ら問題はないと思うかもしれませんし。あくまでも可能性の話ですけれど。
お互い、性欲というものは他で満たす、という夫婦の形もあるのかもしれません。
セカンドパートナーだなんて言葉も世の中にはある。配偶者とは別の、恋愛関係のある相手のことを指すそうです。
家庭とは違う場所で、お互いに肉体的な相手を見つけたり、恋愛をする相手が別にいたり、そんな形だってある。
一方的に相手を傷つけてしまう可能性があるのであれば、パートナーの方に相談して、提案するのも手かなと思います。
こればっかりは、夫婦間の関係の話なので、どう転ぶか分かりませんが。
私としては、相手が傷つく可能性のある状態で、それを秘して継続していくことには感心しません。
夫婦としての関係を続けていくのであれば、お互いが納得している状態で、今の状況になれるといいですね。
結婚生活は互いの努力で“維持”していくもの~担当編集者からのひとこと~
風俗店利用に関しては、男性だろうが女性だろうが、誰にも迷惑をかけていないなら、第三者が口を出すことではなく、行きたきゃ行けばいいし、嫌なら近づかなきゃいい、というだけの話だと思います。
ただ、婚姻関係にある人となると、話が変わってきますよね。
「女性だから」という理由だけで風俗店利用を非難してくるような人の声は、もちろん無視してOKだと思いますが、男女関係なく、既婚者で、今後もその婚姻関係を継続していきたいと望んでいる場合は、配偶者の意見は無視できないのではないでしょうか。
ちなみに、日本国憲法24条1項では、婚姻について、以下のように記載されています。
『婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない。』
また、私の中学時代の恩師が、生徒からの「結婚って何ですか?」という質問に、「ボランティアかな」と答えていました。
「婚姻関係」とは互いに「ボランティア」ともいえる無償の努力によって“維持”させるものであり、自然と“継続”されいくものではないのですね。
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前田裕太(まえだ ゆうた)
1992年8月25日生まれ、神奈川県出身。愛媛県の名門、済美高校野球部の同期である高岸宏行とのお笑いコンビ「ティモンディ」のツッコミ担当。趣味はサッカー観戦、読書。テレビ番組で画力を披露したり、複数メディアでコラムを執筆するなど、マルチな活動で注目を浴びている。
ティモンディ
高岸宏行・前田裕太によるお笑いコンビ。コンビ結成は2015年、グレープカンパニー所属。高岸のポジティブなキャラクターや、二人の野球経験と身体能力などがバラエティ番組で引っ張りだこに。コンビの野球経験をいかしたYouTubeチャンネル『ティモンディチャンネル』の登録者数は約28万人。