ティモンディ前田裕太の“おとな”入門

「婚活なんてうまくいかなくて当然」31歳・未婚のティモンディ前田裕太が考える「人が結婚する理由」

「目指せ、理想の大人」をメインテーマに掲げて始まった、「ティモンディ前田裕太の“おとな”入門」。自身の経験や見聞きしたエピソードから思考を広げてきた「コラム形式」から、次のステップへと進みます!その内容は、「お悩み相談」…

画像ギャラリー

「目指せ、理想の大人」をメインテーマに掲げて始まった、「ティモンディ前田裕太の“おとな”入門」。自身の経験や見聞きしたエピソードから思考を広げてきた「コラム形式」から、次のステップへと進みます!
その内容は、「お悩み相談」です。これまで約1年半のコラム連載を通して、食・あそび・勉強・旅…と、様々なテーマで「(理想の)大人とは?」について考え、目指してきた (そしてこれからも目指していく)前田さん。その経験を生かした視点で、皆さんから寄せられたお悩み相談に答えていきますよ◎第31回の今回は、婚活がなかなかうまくいかなくてつらい…というお悩みです。

[今回のお悩み]

「婚活中ですが、なかなか成果が出ず、つらいです」

私は、婚活中です。一昨年11月からしてますので、今年11月で2年になります。中々、成果がない状態です。

33歳から54歳まで40人以上にお会いしました(マッチングアプリ、結婚相談所、兵庫県のはばタン※)。※編集部注:兵庫県の結婚支援事業の会員名

めちゃくちゃ辛い。
あぁ、どうしよう。。

(兵庫県・30代・女性・契約社員[時給1300円])

結婚は「他人と人生を共にする」こと

そもそも結婚ってとてつもないことですよ

生まれた場所も育ってきた環境も違う人間と、残りの人生を共に過ごす訳ですから。

最初は気にならないものだって、自分にとっては心地よくないものだと段々とストレスになる。それはお互い様なのだけれど、いずれは、結婚生活が忍耐の日々になる訳です。

それすらも厭わないと思える相手はそう出逢えるはずもない。

僕は31歳、未婚です。

そりゃそうでしょうね、って感じですかね。

結婚というものをしたくない訳ではないですが、僕自身、自分の人生において結婚を期待をしていないからかもしれません。

一人の時間は減るし、割かなければならない労力も増えるし。それでも構わない、と思える相手と蜜月な関係を築くことが前提として必要ですから。

誰のための「結婚」なのか?

この歳になって結婚をしていないと、周囲の友人がどんどん結婚していって、子供も生まれていきます。

僕は親に何も言われませんが、人によっては「貴方はまだ結婚しないの?いつするの?」と身内に執拗に言われることもあるでしょう。

自分の人生なのだから、他人にとやかく言われる筋合いもないのにね。干渉されるだけでストレスになるし、結婚しなければいけないものだ、という思想を押しつけられるし、辟易してしまいますね。

誰かを安心させるための結婚なんて、その結婚相手に不誠実だというのに

ただでさえ自分とは違う誰かと一緒に人生を歩む、というだいぶハードなことをしなければならないのに、その動機が他人であると、何か結婚生活で嫌なことがあった時には被害者意識というか、責任転嫁しかねない

最終的に結婚をすると意思決定をしたのは自分なのに。

だから、焦っても良いことはないですよ。

結婚生活は良いことが沢山あるとは思いますが、悪い面も当然ながらありますから。

人生がより良くなるのが「結婚」

人は一人で生まれてきて、一人で死んでいきます。それまでの人生が豊かになるものが結婚なのではないでしょうか。

結婚していない人間が何を言っているんだ、という感じですが。

ただ、結婚したとしても、パートナーはあくまでも他人。自分の人生をより良く生きるために、一緒に誰かと手をとって並走していくのが結婚なのだと思います。

結婚がゴールではないですからね。

結婚というもの、そのもの自体が幸せなのではなく、結婚することで幸せに人生を送れる相手を、残りの長い人生で見つけることができたらいいですね

その人と、半世紀一緒に暮らせますか?

僕は31歳で、今年で32歳になるのですが、人生80歳まで生きると考えると、残りの人生は50年くらい。冷静に考えれば、結婚すると今までの人生よりも、さらに長い年月を誰かと一緒に過ごすことになるんです

焦って勢いで決めて良い理由なんて一つもないですよね。

もちろん、熟考した末に結婚したとしても、上手くいかなくて離婚をする、だなんてこともあります。違う人間同士、そりゃ共同生活は簡単にはいかないのは当然ですわな。

同じ人間だとしても上手くいかないだろうし。

僕が僕と同じような人間と結婚したとしても、絶対上手くいかない気がしますから。

それでも、一人よりも誰かと人生を共有した方が楽しいから、その良い側面の方が大きいから、みんな結婚をしてくんでしょうね

結婚をする動機が変わらない限りは、また自分本位な理由の結婚になって、上手くいかなくなることでしょう。

成長を実感できるような努力を

相談者の方は、結婚のための努力が実を結ばず、辛い思いをしているのですね。

これは別に結婚に限ったことではなく、何事にも言えるのですが、努力がすぐに実ることなんてあまりないと思っていなければいけないと思います。

自分の人生は自分のペースで進むもの。どんなものでも、成果を上げるためにした“努力”によって、自分自身を成長させて、先に進んでいく訳です。

結果は目に見えて分かりやすいですけどね。あくまでも、結果なんてものはいつか付いてくるものであって、一番大切なものは、そのあいだに成長した自分自身

何年も結果が出ていないと焦ったり落ち込んだりしますが、目先の結果に固執してしまって、大切な自己研磨を怠ってしまうと、結果が伴わないだけでなく手元には何も残りませんから。

「大丈夫、結果が出ていなくても、半年前よりは魅力が増している」と自分で思えるような、そんな努力の仕方ができると良いですね

でも、こんな風に焦るな焦るなと言われても難しいですよね。

ただ、焦って結婚して良かったという人も少ないですから。「焦って結婚して良かった!」だなんて言葉耳にしたことがないでしょう。

結婚しなくとも充実した人生を送れるよう努めて、その上で結婚したら更に豊かになるような、自分の幸せの土台をまずは作れたら良いですね。

『結婚しなくても幸せになれるこの時代に』~担当編集者からのひとこと~

『結婚しなくても幸せになれるこの時代に、私は、あなたと結婚したいのです』

結婚情報誌「ゼクシィ」の広告に使用されていた、あまりに有名なコピーです。

「結婚」は本来、タイミングも自由、なんなら、するかしないかも自由であるはずのライフイベントです。でも、「それなりの年齢になったら当然みんなするし、したいものでしょ?」という風潮は、まだまだ根強くあるように感じます。

私も、仕事関係の人に、「仕事が楽しいのはいいけど、ちゃんと普通に結婚して幸せになってね」というようなことを言われたことがあり、少なからずショックを受けました。

私自身は、毎日楽しく幸せに暮らしていたのに、その人の目には「普通の幸せな人生を歩んでいない人」に映っていた、ということだからです。

結婚を「する」も「しない」も、どちらが普通ということはなく、ひとつの選択にすぎない、という考えが全員の共通認識にならない限り、本当の意味で『結婚しなくても幸せになれる』時代は訪れないのではないでしょうか。

前田さんへの相談大募集!

お悩み相談は、下記「おとなの週末Webお問い合わせフォーム」からお送りください。真剣な相談、ちょっとしたお悩み、前田さん聞いてみたいこと、などなど…。皆さんからのご応募、お待ちしております!

ご応募はこちらから!https://otonano-shumatsu.com/contact

「お名前(本名でなくても構いません)」「メールアドレス」を所定の欄にご入力いただき、「お問い合わせ内容」欄の冒頭に「おとな入門 相談応募」と明記いただいたうえで、「ご相談内容」と、「住所(都道府県名)・年代・性別・ご職業」をご記入ください(例:東京都・20代・女性・会社員)。掲載は匿名です。 また、年代・性別・ご職業の情報は、掲載された際に、読者の方がお悩みをより具体的にイメージできるように、ご記入をお願いするものです。必ずしもご記入いただかなくても問題ございません。

前田裕太(まえだ ゆうた)
1992年8月25日生まれ、神奈川県出身。愛媛県の名門、済美高校野球部の同期である高岸宏行とのお笑いコンビ「ティモンディ」のツッコミ担当。趣味はサッカー観戦、読書。テレビ番組で画力を披露したり、複数メディアでコラムを執筆するなど、マルチな活動で注目を浴びている。

ティモンディ
高岸宏行・前田裕太によるお笑いコンビ。コンビ結成は2015年、グレープカンパニー所属。高岸のポジティブなキャラクターや、二人の野球経験と身体能力などがバラエティ番組で引っ張りだこに。コンビの野球経験をいかしたYouTubeチャンネル『ティモンディチャンネル』の登録者数は約28万人。

画像ギャラリー

この記事のライター

関連記事

収穫を感謝する「加薬うどん」 美智子さまと雅子さま夫妻で交わす大切な重箱

講談社ビーシー【編集スタッフ募集】書籍・ムック編集者

【難読漢字】地名当て かの有名な物語の里

【11月22日】今日は何の日? 辛い!おいしい!美容にうれしい!

おすすめ記事

『琉球かめ~食堂』の“母のちまき”は台湾の味 パイナップルを食べて育ったあぐー豚のチャーシューが入ってる!縁起の良い7種の具材

おひとりさまで「近江牛」を気軽に!『焼肉ライク』でブランド牛がサクッと食べられる

“タワマン”の日本初の住人は織田信長だった? 安土城の「天守」ではなく「天主」で暮らした偉大な権力者の野望

芝浦市場直送の朝締めホルモンは鮮度抜群 高円寺『やきとん長良』は週末の予約は必須

不思議な車名の由来は「ブラックボックス」 ”ミレニアム”に鳴り物入りでデビューした革命児の初代bB 

大分県に移り住んだ先輩に聞く(2) 移住でウェルビーイング「移住とはコミュニティの中でその想いを受け継ぐこと」

最新刊

「おとなの週末」2024年12月号は11月15日発売!大特集は「町中華」

全店実食調査でお届けするグルメ情報誌「おとなの週末」。11月15日発売の12月号は「町中華」を大特集…