美味しいクルマエビの見分け方 クルマエビはできる限り生きたものを。さらに、ヒゲが長く、折れたりしていないもの、縞模様がはっきりしているかをチェックしましょう。 活きクルマエビではない場合、頭が付いている場合はみその部分に…
画像ギャラリー旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
■生きてます
正解:クルマエビ
難易度:★☆☆☆☆
プリッとした歯ごたえがたまらない
クルマエビは、十脚目クルマエビ科に分類されるエビで、天ぷらや寿司などの和食には欠かせません。エビの王様と称されることもあります。
天然もののクルマエビの旬は6月~8月、養殖もののクルマエビの旬は12月~2月です。
クルマエビという名前はなじみ深いため、手頃なエビというイメージをもつ人も多いかもしれません。ところが、じつはかなりの高級食材。それは天然ものでも養殖ものでも同じです。天然ものは漁獲量が少ないこと、養殖ものはエサ代や設備費が高いということが原因といわれています。
そのため、比較的安価なバナメイエビやブラックタイガーなど、同じクルマエビ科のエビが代用品として使われることも多いようです。
クルマエビは基本、活きたまま販売されます。そのときに、オガクズの中に入れて販売されますが、それはオガクズが保湿性がとても高いためです。
エビはエラが濡れていれば呼吸することができるという特性をもっていて、湿ったオガクズで包み込むとエラの周辺に水分が保持されて活きたまま運ぶことができるのだとか。
刺身でも美味しくいただけますが、クルマエビが真骨頂を発揮するのは加熱したとき。身のプリッとした歯ごたえとなり、より濃厚な甘みや旨みが感じられるようなります。
これはクルマエビに豊富に含まれる旨み成分であるアミノ酸が熱を加えることで増え、旨味が増すためです。
こういった特性を生かすため、クルマエビは塩焼きや塩茹でなど、シンプルな料理が向いているといわれています。
美味しいクルマエビの見分け方
クルマエビはできる限り生きたものを。さらに、ヒゲが長く、折れたりしていないもの、縞模様がはっきりしているかをチェックしましょう。
活きクルマエビではない場合、頭が付いている場合はみその部分に黒ずみがないものを。黒ずみがあるものは鮮度が落ちているおそれがあります。
オガクズに入れられた活きクルマエビは、10℃~15℃で保存すれば、数日間は活きています。ただし、保存箱に衝撃を加えたり、立てたり裏返したりすると死んでしまうので、丁寧に扱いましょう。
クルマエビの注目栄養素
アミノ酸の一種であるタウリンが豊富に含まれていることが注目ポイントです。タウリンには、コレステロールを下げて善玉コレステロールを増やす作用や、動脈硬化の予防作用があるといわれています。そのため、生活習慣病の予防効果が期待できる食品といえます。
また、高たんぱく、低下カロリーなため、ダイエット中の人も安心して食べることができます。
注意したいのはプリン体です。クルマエビに限ったことではありませんが、エビにはプリン体が多く含まれています。そのため、健康診断などで尿酸値が高いと指摘されているような人は食べすぎには注意が必要です。
↑上記にそのほかの「旬食材」をまとめていますので、ぜひご覧ください。