鈴鹿サーキットは、レースの最高峰のF1をはじめ、国内で最も人気のあるスーパーGTなどのレースが開催されています。また遊園地やプール、ホテル、レストラン、ファミリーキャンプ場など、楽しむための施設が充実。そんな鈴鹿サーキットでおすすめの名物料理をご紹介します!!
画像ギャラリー鈴鹿サーキットは、レースの最高峰のF1をはじめ、国内で最も人気のあるスーパーGTなどのレースが開催されています。また遊園地やプール、ホテル、レストラン、ファミリーキャンプ場など、楽しむための施設が充実。そんな鈴鹿サーキットでおすすめの名物料理をご紹介します!!
鈴鹿市の市街地にある鈴鹿サーキット
F1開催でもお馴染みの鈴鹿サーキット。サーキットと言えば騒音問題もあって山の中を切り開いて作られるイメージがありますが、鈴鹿サーキットは三重県鈴鹿市の市街地、つまり街中にあります。
近鉄白子駅からバスで20分、または最寄り駅の伊勢鉄道伊勢線の鈴鹿サーキット稲生駅から徒歩という、国内主要サーキットの中では群を抜いて至便な交通環境にあります。
何故かと言えば、鈴鹿サーキットは日本にしっかりとしたサーキットが無いことからホンダの創業者である本田宗一郎氏がホンダの鈴鹿製作所の隣接地に建設を指示し1962年に開業。その後、ホンダや鈴鹿市とともに発展してきたために今では街の中にあるサーキットとなったのです。
グランドスタンド裏にフードコートがある鈴鹿サーキット。目指すは名物トンテキ!
手に汗握るレースを目の当たりにすれば興奮すること間違いなし。そうなれば当然お腹も空いてきます。鈴鹿サーキットのランチポイントは何か所かありますが、グランドスタンドの裏のフードコートが近くて便利と言えます。
割とガッツリ目のメニューを提供する店が多いのですが、その中でもお勧めしたいのが鈴鹿トンテキ本舗のトンテキプレート。
鈴鹿市や隣接する四日市市などでは名物として有名となっているトンテキをご飯の上に乗せてワンプレートのランチボックスとして提供してくれます。トンテキの豚肉は肉厚のロースをソテーし、にんにくの効いた甘めのタレに絡めて行きます。付け合わせは千切りキャベツと紅ショウガ。
フードコートにありがちな電子レンジ調理ではなく、肉厚の豚ロースを鉄板で焼き上げるからジューシーでボリューミーで柔らかい焼き上がり。オーダーが入る前に行列を見ながら肉を焼き始めているので、焼き上がりに時間がかかるはずの厚さの肉なのにそれほど待つことなく提供されることに驚き。手際の良さが光ります。
にんにくの効きはかなりのもので、かなりガツンと来ます。戦後まもなく四日市周辺の工場で勤務される方のスタミナ食として出されたのが発祥と言われるトンテキ。これを食べた後はより一層レース観戦に力を入れることが出来るでしょう。
【住所】三重県鈴鹿市稲生町7992 鈴鹿サーキット グランドスタンド内
【営業時間】概ね11時〜15時 ※イベントにより前後します
【営業日】レース等イベント開催日
【交通】伊勢鉄道伊勢線/鈴鹿サーキット稲生駅より約1.6km
トップカテゴリーのレースは手に汗握る!!
鈴鹿サーキットは、2024年4月にF1を開催するなどグレード1サーキットというカテゴリに分類され、このカテゴリーは日本ではここと富士スピードウェイしかないという格式の高いサーキットです。取材を行った2024年6月1日~2日は国内レースで最も人気が高く観客動員数もトップレベルのSUPER GTが開催されていました。
SUPER GTは国内の自動車メーカーであるトヨタ、日産、ホンダの3メーカーが威信をかけて開発した市販車の形を模したレーシングカーで争われるGT500クラスと、市販車をベースに作り上げられたレーシングカーと世界のスーパーカーが活躍するGT300クラスの2クラスが混走するレースとなります。
速いGT500マシンが遅いGT300マシンを抜きながらのバトルや給油やタイヤ交換、ドライバー交代などを行うピットインのタイミングなどで順位が大きく変わるなど、じみ深いカタチのレーシングカーがスリリングな走りを魅せてくれるレースです。特に車種の豊富さから、見た目では想像が出来ない展開を見ることが出来ます。なにせ、4ドアのホンダシビックがフェラーリやランボルギーニをぶち抜いていくのです。
この日のレースは接触などのアクシデントも途中で順位が大きく入れ替わるもGT300クラスはポールポジションからスタートした777号車 D’station Vantage GT3がチーム発足以来の初優勝を果たします。
速い方のGT500クラスでは37号車 Deloitte TOM’S GR Supraが優勝しています。
文・写真:松永和浩/主にモータースポーツ分野で活動する自動車系フォトジャーナリスト。電子書籍モータースポーツ誌「月刊AKIBA Spec」(ELECTRO IMAGING刊)発行人編集長も兼務