ファミリーマートが旬のさつまいもを使った商品を展開するキャンペーン「ファミマのお芋掘り」を 2024年9月3日から全国のファミリーマートで開催する。「ファミマのお芋掘り」は2021年からスタートし、毎年前年を超える売上を記録しているほどの人気企画。2024年は、定番商品はもちろん、さつまいもとチーズを組み合わせるなど“甘じょっぱさ”が楽しめる商品が複数ラインナップ。全16種類が揃う。
画像ギャラリーさつまいもを使った魅力的なスイーツの数々を展開する「ファミマのお芋掘り」がスタートする。ファミリーマートが2021年から行っている秋の恒例キャンペーンで、毎年前年を超える売上を記録している大人気企画。2024年は9月3日から全国のファミリーマート約1万6300店で開催する。今回は16種類をラインナップ。定番商品はもちろん、さつまいもとチーズを組み合わせるなど“甘じょっぱさ”を楽しめる逸品が揃った!
9月3日スタート、2024年は全16種類、新商品は9種類!
さつまいもは「秋の味覚として根強い人気を集める」として、ファミマが注目してきた“スイーツ”のひとつだ。ねっとり、しっとり、ホクホク。「ファミマのお芋掘り」の商品の数々は、こんな食感と味わいで多くの支持を集めてきた。
ファミリーマートは2024年度の商品戦略発表会で「スイーツのファミマ」を目指すことを掲げたほど、スイーツに力を入れている。デザートやアイスのみならず、菓子パンや甘い飲料などもスイーツと捉え、クロスカテゴリーでスイーツ商品を展開。「あのスイーツが食べたいからファミマに行く」という目的買いの客を増やすことなどが狙いだ。
そんな2024年のファミリーマートの戦略が盛り込まれた「ファミマのお芋掘り」全16種類の商品を見ていこう。
今回は新商品として、スイートポテトペーストとホイップクリームをサンドした「紅はるかのスイートポテトサンド」やミルクティーに小さくカットしたお芋が入った食感を味わえる「いもミルクティー」を含め、「紅はるかのバスク風チーズケーキ」「紅はるかのモンブラン」「スイートポテトタルトデニッシュ」「おいものふんわりもっちパン」「紅はるかマドレーヌ」「紅はるかの芋けんぴ」「トルコ風アイス やきいもバニラ」の9種類が加わった。
2023年の「ファミマのお芋掘り」で一番人気だったファミリーマートオリジナルアイスの「たべる牧場やきいも」は、上部のミルクアイスに焼き芋風ソースを同時に巻き上げることで、さらに焼き芋の風味を感じられる仕上がりに。
さらに「さつまいもスティック6本入」は、さつまいもの量を昨年より2.6倍にすることで芋感をアップ。2023年9月に販売されて話題となった「ピザサンドさつまいもチーズ(紅はるか)」も再登場する。
20年以上続く第4次焼き芋ブーム
現在は第4次焼き芋ブームと呼ばれている。第1次ブームは江戸時代まで遡り、第2次は明治時代、第3次は1951〜1970年。第4次は、2003年にスーパーマーケットで、焼き芋オーブンを使った焼き芋が販売されたことがきっかけで始まったという。
2007年にはねっとり系の甘いさつまいも、紅はるかが誕生し、人気品種のトップに。甘くて美味しい品種が出てきたことで、さつまいも自体の人気も加速する。今では秋になると、色々な店舗で、さつまいもや焼き芋スイーツが所狭しと並ぶ光景が日常的になった。
「ファミマのお芋掘り」13種類を発売前に実食!
そんな歴史を俯瞰していると、「ファミマのお芋掘り」が秋恒例の人気企画”であることに納得がいく。4年目となる今回の商品は実際どのような味わいなのか。発売前に取材で実食可能だった13種類の商品を実際に食べ比べてみたので、感想をレポートする。※価格はすべて税込み
【新商品】紅はるかのバスク風チーズケーキ 288円
上の層はバスク風チーズケーキで、下の層は紅はるかのスイートポテトの二層仕立て。香ばしいチーズケーキと紅はるかの甘さが相性抜群! しっとり口の中で溶けるような滑らか食感も◎。
【新商品】紅はるかのモンブラン 328円
紅はるかの焼き芋ペーストを使ったモンブラン。重ねられたクリームや、ペースト、ソースが、芋のこっくりとした甘さを“これでもか!”と味わわせてくれる。トッピングされた芋ダイスや底に敷かれたサクサク食感のクランブルまで合わせて、その完成された姿はご褒美感たっぷり!
【新商品】紅はるかのスイートポテトサンド 368円
紅はるかのスイートポテトペーストと北海道産のマスカルポーネを使用したホイップクリームを合わせたサンドイッチ。全体的に甘過ぎず、クリームとパンのほのかな塩味としっとり感が上品で、ちょっとコンビニでは味わえないような高級感を感じる。
【新商品】スイートポテトタルトデニッシュ 168円
スイートポテトタルトとデニッシュを組み合わせた、見た目もゴージャスなパン。手に持った時のどっしり感を裏切らない、紅あずまの焼き芋ペーストを使用したスイートポテトとカスタードがたっぷり入っていて食べ応え抜群! 底に敷かれたタルト生地がサクッとした食感のアクセントをプラス。
※沖縄県では価格と仕様が異なる
【新商品】おいものふんわりもっちパン 145円
赤紫色の生地に、紅はるかを使用したクリームとダイス状の紅はるかが折り込まれたパン。もちもちした生地の中に散りばめられた、つぶつぶの紅はるかダイスを追いかけて食べ進めたくなる。
【新商品】紅はるかマドレーヌ 178円
ダイス状にカットした紅はるかと紅はるかパウダーを使用したマドレーヌ。外がさっくり、中は空気を含んだふんわりした食感で、少し感じる塩味が良い仕事をしている。以上焼き菓子3点の中では一番軽い感じ。
【新商品】紅はるかの芋けんぴ 228円
茨城県産の紅はるかを細切りにした芋けんぴ。パッケージにある通り“細なが〜い”ので軽くぽりぽりいける。紅はるかの甘みが最初にきて、ほんのり塩味が後を引く美味しさ! 次々手が伸びてしまう。
定番も安定の美味しさ、「紅はるかチップス」は大袋希望!
紅はるかのスイートポテトスティック 228円
紅はるかの味が楽しめるスイートポテトスティック。ねっとりしたスイートポテトと、底に敷かれたクッキー生地の組み合わせが飽きさせない食感に。ワンハンドで食べられる大きさは、エネルギーチャージにも良さそう!
ピザサンド さつまいもチーズ(紅はるか) 320円
モッツァレラとゴーダの2種のチーズが伸びる中に、紅はるかのダイスとペーストがたっぷり。ハニーメープルの風味がよく効いていて、甘じょっぱさが癖になる!
※沖縄県では価格と仕様が異なる
さつまいもスティック6本入 178円
紅はるかのさつまいもペースト入りの生地に、紅はるかのさつまいもクリームが折り込まれたパン。1本ずつ手軽に食べられるので、一袋をカバンに入れておけば小腹が空いた時に重宝しそう。
※沖縄県では価格と仕様が異なる
紅はるかバウムクーヘン 198円
紅はるかのペーストを使用したバウムクーヘン。外側が赤紫、内側が黄色い2色の生地なので、まるでさつまいものよう! しっとりふんわりした生地で、ひとつあたり298kcal。かなりお腹が膨れて満足感があるのでコスパ◎。
紅はるかパウンドケーキ 178円
紅はるかのペーストとダイスを使用したパウンドケーキ。ものすごくしっとりして、舌の上でとろけるよう。小さな紅はるかダイスがたくさん入っているので、芋をたっぷり感じる。
紅はるかチップス 209円
国産紅はるかを100%使用し、味付けなしで仕上げたカルビーのチップス。塩すら未使用! 約3mmの厚みがあり、バリッと噛みごたえある食感と、紅はるかの素材そのままの優しい甘みがたまらない。1パックが28gなので食べ過ぎにならないのが嬉しいが、大袋も希望。
2023年の一番人気「たべる牧場やきいも」が“焼き芋感”アップ!
以下の商品は実食なし。説明はリリースより。
たべる牧場やきいも 268円
2023年の「ファミマのお芋掘り」で一番人気だったアイスがマイナーチェンジされた。上段は北海道産の牛乳と生クリームを使用したコクのあるミルクアイス、下段は甘くて香ばしい焼き芋風アイス、中間層にさつまいもあんを入れることで、食感・見た目の変化が楽しめる。焼き芋風ソースを追加し、昨年よりも焼き芋感がアップ。
※一部地域では価格が異なる
【新商品】いもミルクティー 290円
ミルクティーに小さくカットしたいもを加えることで、楽しい食感に。紅茶がいもの甘さと旨みを引き立てる。
【新商品】トルコ風アイス やきいもバニラ 178円
練るともっちりのびる不思議な食感が楽しめるトルコ風アイス。焼き芋味のアイスと優しい甘さのバニラアイスの2つの味わいが楽しめる。
※一部地域では価格が異なる
「甘じょっぱい」は“罪な味”
筆者は携帯するおやつと言えば干し芋であり、以前は「紅天使」という熟成されたさつまいもの焼き芋にハマって、毎日食べていたことがあるくらい、さつまいも好き。
今回の13種類を食べてみて、さつまいもとチーズの組み合わせのおいしさに初めて気付かされ、目が覚めるような思いであった。そして“甘じょっぱい”は食べ進める手が止まらない罪な味と再確認。16種類中9種類が新商品という構成であり、ファミリーマートは定番人気も抑えつつ、それだけでないさつまいもの魅力を引き出す視点で新商品をプラスして「ファミマのお芋掘り」を成功に導いているのではないかと思った。
個人的なお気に入りは、「紅はるかのスイートポテトサンド」と「紅はるかチップス」。「これらが食べたいからファミマへ行かなくちゃ」と思えるほどなので、筆者はファミリーマートの術中に見事はまっている。ぜひ今しか味わえない「ファミマのお芋掘り」を楽しんで!
文・写真(トップと1ページ2枚目、他は提供)/下山萌子
しもやま・もえこ。ライター。お米が大好き。ご飯が炊けた鍋のフタを開けるのが至福の時。ここ数年のお気に入りは粒の大きい「サキホコレ」。あっさりの「ササニシキ」も好み。大学では美学・美術史学を専攻、女性モード誌の編集者を経て、今は鍼灸学校で東洋医学を中心に勉強中。起源の中国に思いを馳せているせいなのか、ガチ中華に目がない。
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