「王者の風格」が漂うカレーに出合った!創業は江戸時代、洋食屋になって半世紀超の老舗が守る“コク旨”がたまらない

全店実食調査!『おとなの週末』が自信を持っておすすめするお店をご紹介します。今回は、東京・竹橋の洋食店『カレーの店 タカサゴ』です。

画像ギャラリー

全店実食調査!『おとなの週末』が自信を持っておすすめするお店をご紹介します。今回は、東京・竹橋の洋食店『カレーの店 タカサゴ』です。

由緒ある老舗が守る昔懐かしい王道カレー

初対面なのに気心知れた旧友のよう。昔ながらの洋食屋さんのカレーはそんな親しみやすさがあるものです。

こちらは何と江戸創業。一膳飯屋から始まり、戦時中は官公庁の外食券食堂に指定されていたとか。西洋料理を学んだ先代がパレスサイドビルに出店した昭和46年から洋食屋になった。店名にカレーの店とあるのは他業態との住み分けで付けた名残だそう。

ビーフカレー 1000円

『カレーの店 タカサゴ』ビーフカレー 1000円 鶏ガラスープを基本に作るカレーは2日熟成させたもの。ピリッとスパイシーだがフルーツチャツネの甘さも効いている

さて前置きが長くなったが今も看板に残るそのカレー。ポークなど4種あるが王道はビーフ。銀の容器に入ったルウは肉たっぷり、王者の風格が漂う。芳醇なコクは鍋のままオーブン煮することから生まれるもので、四方から熱が加わる圧力効果で旨み増幅。信号色の薬味3種も郷愁を誘うんだよなあ。

12代目店主の熊谷浩晃さん「カレーは皆に馴染みある味になるようイメージしています」

『カレーの店 タカサゴ』

竹橋『カレーの店 タカサゴ』

[住所]東京都千代田区一ツ橋1-1-1 パレスサイドビル地下1階
[電話]03-3214-2520
[営業時間]11時15分~14時半、16時~19時半
[休日]土・日・祝
[交通]地下鉄東西線竹橋駅1b出口から徒歩1分

おとなの週末2025年1月号は『本当においしい「東京駅」』特集

2025年1月号

撮影/鵜澤昭彦、取材/肥田木奈々
※2024年9月号発売時点の情報です。
※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

…つづく「町中華のカレー」でも、覆面調査隊がフリーダムな顔ぶれの中でも美味なる一杯を実食レポートしています。

画像ギャラリー

関連キーワード

この記事のライター

関連記事

“愛の結晶カレー”誕生秘話 マレーシアの味をベースにした名物カレーが看板メニューになった理由

カレーにごろんっと入った宮崎牛の存在感が際立つ 実に贅沢な“洋食屋さんのビーフカレー”を発見!

絶品の焼きカレー、熱々をハフハフ 昭和初期の古民家カフェで雰囲気も最高

カニ、エビ、鯛も!ボリューム満点、アメリカ南部料理「ガンボ」はまさにスープカレー!? じっくり煮込んだ濃厚なスープがうまい!

おすすめ記事

マグロがこぼれる、はみ出る太巻き!寿司屋とは一味違う、居酒屋の太巻き3選

“ヒレ勝つ”がそそり立つ、総重量1kgのド迫力!受験応援で『すたみな必勝丼』発売、旨いものでお腹いっぱい、合格を勝ち取る!

これでは生物は育たない…宮城県、三陸の「カキ養殖家」が日本の川に落胆したワケ《フランス》とはこれだけ差があった

じつは、フランスで「日本のカキ」が大絶賛を浴びているワケ…疫病の大ピンチを救った、三陸《宮城種》のスゴイ生命力

“愛の結晶カレー”誕生秘話 マレーシアの味をベースにした名物カレーが看板メニューになった理由

この食材の名前は? ピリッとします!

最新刊

「おとなの週末」2025年1月号は12月13日発売!大特集は「東京駅」

2024年12月20日に開業110周年を迎える東京駅を大特集。何度来ても迷ってしまう。おいしい店はど…