円安でもお買い得な装備内容
気になるのは昨今の円安傾向だ。円安が進むと、価格を高く設定せざるを得ない。メーカーの商品企画担当者は次のように述べた。
「近年はタイやインドの品質と併せて生産コストも上昇傾向にあるが、日本で生産するのに比べると効率が優れているから輸入販売している。ただしコンパクトSUVでは価格競争力が重要で、割安に抑えたい。今のように円安が長引くと、価格も高めになるから、販売面で不利になってしまう」。
例えばWR-Vの最廉価グレードの価格は209万8800円だが、円安にならなければ、199万8800円といったインパクトの強い価格設定も可能だった。フロンクスも、低価格路線を狙うのは難しい。そこで全方位モニター付きのカーナビまで標準装着するなど装備を充実させ、内装の造りも上質にして、販売店によると価格を254万1000円と高めの設定にしている。
このように円安傾向の今は、低価格路線を進めるのは難しいが、WR-Vやフロンクスの装備と価格は買い得な設定だ。