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「17年には、17年」

グラスを顔に近づける。やさしい香りが、鼻孔をくすぐる。ライトだが、甘いピートの香りはしっかりと伝わってくる。口に含む。クリーミーな舌触りだ。ビル博士が言うような燻煙されたフルーツのニュアンスも。まさに繊細。ただ、刺激がないわけではない。例えるなら、“微細な泡”がやさしく弾けるようなやわらかな刺激が、舌を覆う。やわらかいけれど、力強い。そんな相反する表現が同居する印象。「アードベッグ 17年」の個性を強く実感する瞬間だ。

2人のやりとりを聞いていて、ツボを押された場面があった。どんな食べ物を合わせたらよいかという質問の時だ。ボブさんの答えが、このウイスキーの本質を捉えている気がした。

「17年に一番ペアリングしやすいのは、もう一杯の17年」。

個人的な好みだが、自宅でお酒をじっくり楽しみたいときは、特に料理を合わせない。お酒だけにする。ウイスキーは特に、何のツマミも用意しない。もったいないという気持ちが強いので、基本はストレートだ。いいお酒には、何も足したくない。でも、あえて合わせるとしたら……。

ボブさんの言葉に深く同意する。「アードベッグ 17年」に合わせるのは、やはり、17年がいい。17年しかない。

文・写真/堀晃和

※以下は、プレスリリースより
【アードベッグ 17年】
■希望小売価格:28,000円(税別)/ 30,800円(税込)
■容量:700ml
■アルコール度数:40度
■熟成樽:バーボン樽
■販売先:アードベッグ コミッティーストア限定発売
■期間:9月25日(水) 正午 ~ 9月27日(金) 正午
■販売URL:https://www.ardbegjp.com/products/ardbeg-17yo

「アードベッグ 17年」(提供画像)

【テイスティングノート】
・色合い:ブロンズ色
・香り:フレッシュでクリーン、松脂、海のしぶき、ラベンダーの石鹸のニュアンス。とても優しく、控えめでエレガント。加水することで、甘いピートの煙、麦芽のほのかな香りと独特のミネラル感、かすかにトーストしたパンの香りが感じられます。
・味わい:美しくクリーミーなテクスチャに続き、アニス風味のトフィー、カフェラテ、フェンネル、かすかに薬用せっけんが見事に調和しています。
・余韻:ピートの煙は存在しますが、非常に控えめで、コシのあるオーク、ココアパウダー、タールの長い余韻へと続きます。

発売記念イベントが開かれた「THE MUSIC BAR -CAVE SHIBUYA」(東京・渋谷)の壁面
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この記事のライター

おとなの週末Web編集部 堀
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