知られざる秋の沖縄の旅とは?最新エンタメを没入体験、ミニチュア世界へゴー!

猛暑に耐えているうちに9月が終わり、気づけば夏らしいことしそびれてしまった!と嘆く人も多いのでは? そこでおすすめしたいのが沖縄はずし旅。10月末まで海水浴できる南国とあって、快適にスマートに夏休み気分を満喫できる。時期だけでなく、エリアや時間帯もずらせばさらにオリジナリティある滞在になる。

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猛暑に耐えているうちに秋に入り、気づけば夏らしいことしそびれてしまった!と嘆く人も多いのでは? そこでおすすめしたいのが沖縄はずし旅。10月末まで海水浴できる南国とあって、快適にスマートに夏休み気分を満喫できる。時期だけでなく、エリアや時間帯もずらせばさらにオリジナリティある滞在になる。

夜便での前乗りが実はラク!空港周辺エリアでチャージ

秋のバカンスには繁忙期を過ぎ、すこし落ち着いた沖縄が過ごしやすい。ビーチの多くが10月末までオープンし、シュノーケリングなどのマリンアクティビティにも実は適した時期。夏の名残が心地よく、おとなの夏休みを満喫できるのだ。数年前、それを実感して以来、ピークをはずした秋に沖縄旅の予定を組むようになった。そこで取材や実体験を通じて知った、ちょっとはずしてスマートな、沖縄滞在を提案したい。

ここ2~3年、年に4~5回は沖縄を訪れる機会があった。那覇の場合、空港からも近く、街もゆいレールを活用すれば移動も自在。東京と変わらないような便利さだ。けれど国内とはいえ那覇は東京からは遠く、3時間かかる行きのフライト時間は心身に負担。(沖縄から東京の復路は気流の関係で2時間半ほど)到着するとぐったり、なんてことを避けるためにも、日程に余裕があれば、あえての夜便で前乗りを楽しんでいる。翌日、朝からスッキリ活動できるので、時間的なパフォーマンス、つまりタイパもかえっていいのだ。

私がムムム、この手があったか!と思ったのは空港から車で約13分の豊見城(とみぐすく)市・豊崎のあたりに前泊するパターン。これはこのエリアで朝早くの取材があったので選んだのだが、那覇中心部のにぎやかさとは違う、ビーチに近いのんびり感があるのだ。東京でいえばお台場とかそんなイメージだ。豊崎海浜公園ではBBQなども楽しめ、地元の和みスポットでもあるらしい。

空港から近い「ホテルグランビューガーデン沖縄豊崎」は機能的で快適

私が宿泊したのは「ホテルグランビューガーデン沖縄豊崎」。ここは古き良きリゾートホテルとビジネスホテルをミックスしたような雰囲気で、リーズナブルかつ機能的。南国気分を味わえるプールや疲れがほぐれる大浴場、散歩できる距離に美らSUNビーチもあり、のんびりできる。

中でも驚いたのが朝食ブッフェ。ゆし豆腐のお味噌汁やチャンプルーなどの沖縄料理から、カレーやミートソースまで、とてつもなくわんぱくで、このレベルのホテルでここまでの充実ぶりはちょっとした事件だ。ロビーの展示を見ると、Jリーグやレスリング日本代表チームの合宿拠点となっているそうで、このパワフルさにも納得。つまりエネルギーをチャージするにはうってつけの宿というわけだ。

「ホテルグランビューガーデン沖縄豊崎」朝食ブッフェ

まずは最新エンタメが集結したイーアス沖縄豊橋へGO!

英気を養い、朝から向かったのは「イーアス沖縄豊崎」だ。2020年に開業したここはいわゆる巨大モールで、週末にはロコ(地元の人)たちでにぎわう。イオンスタイルや家電量販店、各ファッションブランドが並ぶ。

シュノーケルやマリンウエアなどの海関係のアイテムもすぐに、しかもお安くそろい、手ぶらでくればよかったと思うほど。バカンスを過ごすためのちょっとした食材などを調達するのもいい。滞在中に必要なものはすべてここで探せると言っても過言ではないだろう。つまり、リゾートへ向かう前に立ち寄るのが効率的だ。

バカンス前に立ち寄りたいのは巨大ショッピングモールの「イーアス沖縄豊崎」

レストランやフードコートも遅くまで営業しているので、到着直後の夕飯にもいい。スーパーマーケットのお惣菜ならば、空腹具合にあわせてつまみにしたり、ジューシーやソーメンチャンプルーなどのごはんものと組み合わせられるので、現地らしい味を楽しむ夜ごはんとしても最適だ。スーパーマーケット内のファーストフード感覚のステーキ屋さんを試してみたけれど、沖縄ならではのアメリカンなテイストで楽しかった。

ちなみに沖縄ならではのお菓子や食品もスーパーマーケットなら安くて新鮮だから、空港へ向かう前に立ち寄り、時間つぶしをするのもいい。海ぶどうやマンゴー、ジーマーミ豆腐などの沖縄名産品を、かかえきれないほど買い込んで空港に向かった。空港よりずっと安く、種類も豊富だ。

ミニチュアの世界に入り込む!?最新施設でマイアバターをGET

そして有無を言わさず行くべきなのが2024年春にオープンしたばかりの「リトルユニバースオキナワ」だ。ここはイマーシブなども体験できる新感覚ハイブリッドエンタメ施設。

イマーシブとは没入という意味。その世界観に自分が入り込んだかのような感覚になれるのだ。自分がどんどん小さくなっていくように錯覚する∞(無限大)トンネルを抜けて、リトルユニバースの世界に入り込む。

ドラえもんのガリバートンネルのようなエントランスを抜けて別世界へ

まずはひとり1500円で作成できるリアルアバターを手に入れよう。プリクラスタジオのような3Dスタジオに入り、最新型のスキャナーで全角度から撮影。そうするとあら不思議。スマホ内で自身のアバターをAR(拡張現実)で操作して遊ぶことができるのだ。

ミニチュアサイズの自分をミニチュアの世界の中で自由に動かしたり、ミニチュアの世界に合わせてサイズを変えたり操作したりするのが、また楽しい! 飛んだり跳ねたり、琉球文化を感じる動きなど、さまざまな動きをアバターの自分で表現できる。

3Dスタジオで全身をスキャンするように撮影し、ミニアバターを作成。

ミニチュアで再現した琉球王国時代の首里城では、中国皇帝の使節団の行列のなかに紛れ込もう。ミニチュアがよりリアルに見えるよう、沖縄の鮮やかな海と青の背景が広がる遠近法をうまく取り入れている。

首里城の模型の背景には海をイメージした映像が流れるディスプレイ

『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の「第3村」の世界観そのものミニチュアワールドもリアル。あのシーンのあのキャラクターを見つけたり、エヴァの格納庫をのぞける。

『シン・エヴァンゲリオン劇場版』のアニメの世界観そのものを見事に再現

あの頃の自分に会えるかも?バブルを再現したレトロ東京へ

バブル期の東京を体験した世代ならなら、思わず引き込まれてしまうのが、あのころの麻布十番をそのまま再現した「レトロ東京」。実在するお店や建物も当時のまま。これは一軒一軒、許可を取り実現したのだそう。精巧なミニチュアはお店やビルの中まで、実際にありそうなシーンばかり。ボタンを押すと展開するさまざまな仕掛けに驚き、すみずみまでのぞき込みたくなる。私はマイアバターをゴジラのようなサイズにして、麻布十番の街で暴れさせ、大興奮。これはハマる!

BGMには懐かしの昭和歌謡が流れ、リアルな駄菓子屋もあり、ノスタルジックな気分に。このコーナーの展示そのものが私たちの年代にはツボなはず。

ほかにも万華鏡の中に入り込んだような空間や、360度のプロジェクションマピングなどの映像作品も。常設展示では国内最大級のレールトイエリアや遊び場など、キッズが楽しめる空間もたくさんで、どの世代と訪れてもわくわくできる展示なのだ。

麻布十番の街並みだけでなく、人々までも精密に再現したレトロ東京

そして作成したアバターはそのまま沖縄各地の名所のなかで動画撮影し、リアルな世界でもちっちゃくなったり、おっきくなったりと、自在に操ることができる。

それが到着したらまず向かう理由。マイアバターを手に入れて、沖縄を自分のミニチュアと旅しよう。

スマホをかざすと首里城の門の名前などが表示される仕掛けも

映像とリアルが交錯するイマーシブな水族館も

もう一つ「イーアス沖縄豊崎」内でぜひ訪れてほしいのが「DMM かりゆし水族館」。

こちらもイマーシブな水族館で、最新の技術を活用した空間デザインが注目の的。多面大型スクリーンに沖縄の自然や名所が映し出される圧倒的な「はいさいゲート」やガジュマルの影に動物たちがひそむ「亜熱帯の森」、幻想的なクラゲのコーナーなど、「映える」展示が多く、気分があがる。空を飛ぶように泳ぐペンギンたちや、ゆうゆうと泳ぐトビエイの仲間たちを見下ろす床一面がガラス張りの水槽など、レイアウトも独創的。沖縄の海をそのまま再現したビーチやサメやナマコを触れる体験など、これから海でシュノーケリングする前の「予習」を兼ねて巡りたい。

海の生き物だけでなく、ナマケモノや大きなリクガメなどの亜熱帯に生息する動物も。ここではガラスや檻で仕切られることなく、手で触れそうな距離にいる。

森の中に迷い込みながら動物たちの生態を見るような展示が独創的

「リトルユニバースオキナワ」も「DMMかりゆし水族館」も屋内にある施設。沖縄気分を盛り上げ、自然や文化を学ぶために、バカンス前に訪れるがおすすめだが、空港にも近いので、出発前の時間つぶしにも良い。また意外と雨が多い沖縄では、外で遊ぶのが難しい時の観光スポットとして覚えておくと便利だ。

バカンスに行く前に空港周りでエネルギーや知識をチャージ。これだけで滞在の深みが増す、スマートな「はずし旅」の裏技だ。

文/間庭典子
まにわ・のりこ。東京都杉並区出身。婦人画報社(現ハースト婦人画報社)退社後、米ニューヨークを拠点に活動。帰国後はフリーライターとして情報を発信。全国各地の宿、インテリア誌では200軒以上の住宅を取材するなど、旅芸人なみのフットワークを誇る。仕事柄、ラグジュアリー系リゾート体験も豊富だが、「青春18きっぷ」を使って旅する“18きっぱー”でもあり、JRのほぼ全路線制覇。地の酒、肴を味わえる居酒屋や市場めし、ひなびた湯治場を巡るのも大好き。

…つづく「なんと総重量「4キロ超」…!秋葉原の《デカ盛り》を食べ歩きしたら想像以上にヤバかった」では、聖地と言われるアキバのデカ盛りの味、食べ応えを覆面調査隊が実食レポートしています。

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