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木をくりぬいた露天風呂!湯につかって北の大地の星空を眺める幸せ

食後、ゆっくりした後はお風呂です。ログステージの1階に綺麗な内風呂がありますが、駅舎の1階にも夏季限定で、民宿オーナーの南谷さんが大木をチェンソーでくりぬいて作られた露天風呂があります。外は肌寒くなっていましたが、大木の露天風呂は温かく、端に頭を乗せて星空を見て、風と木々の音を聞きながら、ゆっくりお湯につからせてもらいました。

大木のお風呂は開放感ばつぐん

私が泊まった部屋は62年前に作られた駅舎の2階で、小さなテーブルと椅子が2つ、荷物置きと2段ベッドのシンプルで古い部屋ですが、この部屋の木々は、古くはD51やC62型蒸気機関車が引く客車や貨物の音と煙、そして、蒸気機関車の後は、ディーゼル機関車や気動車の音などの記憶がしみ込んでいます。この62年間という長い年月と時間を経た部屋の空間の中で、静かで、ゆったりとした週末を過ごせたのは、とても有意義で貴重な時間でした。

かつての比羅夫駅の信号取り扱い装置

真心こもった朝食に大満足

翌朝、回送列車が通過する音で目覚めました。1階のキッチンからは南谷さんが朝食を作る音がします。朝早くから有り難い事です。私と同じくこの宿に宿泊した福井からの学生さんは、この日、函館へ行って生イカを食べるそうで、長万部方面の始発6時台の列車で出発しました。学生さんを見送って、ゆっくりした後、朝食です。

充実の朝食

この日の朝食は、地元蘭越(らんこし)産のお米に作りたての焼き卵、ジャガイモとベーコンの炒め物、焼き鮭にいくら、海苔、美味しいみそ汁など、手作りの美味しさに大満足!

楽しい時間はあっという間に過ぎてしまいます。午前9時、残った私達も、そろそろ出発の時間です。

気動車に乗る時、南谷さんは、ホームで見送ってくださいました。

当時は駅員が乗客を見守っていた

文・写真/山口博(青山一丁目カイロプラクティック院院長)
昭和31年生まれ。早稲田大学卒業後、社会人を経て昭和62年からカイロプラクティックを始める。学生時代から鉄道が趣味で、今も鉄道の旅を続ける。メディア出演多数。放送大学「負けない体を作る姿勢学」講師  、(一社)日本姿勢教育協会理事、元早稲田大学オープンカレッジ講師。「青山一丁目カイロプラクティック院」(https://aoyama1.jp)は完全予約制(info@aoyama1.jp)。

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おとなの週末Web編集部
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