「サバのへしこ」に熱視線
サバが古来より郷土料理として身近な福井県若狭地方。「行き腐れ」といわれるほど足がはやいサバの鮮度保持のために、独自の加工技術が発達。代表的なものが「サバのへしこ」。この地域ならではの保存食で、独特の旨みがクセになる味わい。ご飯にも、酒の肴としても最高の一品!
美浜町は、若狭の中でもとくにへしこづくりが盛ん。なにせ、2019年6月に「美浜のへしこ」として地域団体商標登録をしているほど! へしこの仕込みは秋から冬の間に行われ、完成までに約1年を要する。
とにかく町はへしこ一色。へしこのポスター、のぼりがいたるところに掲げられた「へしこワールド」! キャラクター「へしこちゃん」も大活躍!
そんな美浜のへしこは、ほかのエリアにはない特徴がある。へしこは、一般的に塩とぬかだけで作られることが多いが、美浜は醤油、みりん、酒粕、トウガラシなど各家庭よって秘伝の隠し味を使っている。
美浜では、へしこは珍味ではなく、日々の食卓にもあがるお惣菜。毎日食べても飽きないように工夫されているのだ。
その味わいは、たしかに食べやすくてひと口食べるともうひと口、と止まらなくなるおいしさ。「鯖サミット」で、毎回1番に完売御礼になるのは美浜のへしこ!
今回は、美浜へしこ組合が出店。美浜中の多彩なへしこが楽しめるといういわば「へしこサミット」状態! へしこラバーなら悶絶すること間違いなし!
へしこ未経験者も、ごはんも日本酒も無限になるというとんでもないサバグルメのトリコになってくれたまえ!