伝統と革新が交差するサバグルメ
■福井県若狭町『Saba Cafe(サバカフェ)』の「サバサンド」
「鯖街道」の宿場町である若狭町「熊川宿」近くに位置する『サバカフェ』。看板メニューのサバサンドが登場! こんがり揚げた脂のりバツグンのサバを、たっぷりのオニオンスライスとともに自家製ソフトフランスでサンド。
味の決め手は「特製マヨネーズ」。隠し味として使われているのは「柑なんば」。若狭町産「獅子ユズ」と、小浜で育てた唐辛子などを合わせたピリッと辛い新感覚のユズみそを加えたものだ。
カリふわなパン、香ばしくジューシーなサバ、ピリッと爽やかなゆずが効いたソース、甘みのあるオニオンスライスが一体化して見事なサバーモニー!! ボリュームいっぱいに見えるけれど、とってもさわやかな後味。ガブリ! ガブリ! とおいしく食べ進められるサバサンド、必食ですよー。
■福井県若狭町『大良屋(だいらや)』の昆布へしこ
若狭町・遊子(ゆうし)海水浴場そばにある、『民宿だいらや』は若狭湾の海の幸を使った食事も人気の宿。3代目の田邊広一さんが仕込むへしこは、祖父から受け継いだ製法をベースに工夫を重ねたもの。
500年以上の歴史を持つ「国嶋清平商店」(福井市)の麹、創業約450年という昔ながらの「天然醸造醤油」を製造する「室次醸造所」(福井市)の醤油、さらに美浜町で300年以上の歴史をもつ三宅彦右衛門酒造「早瀬浦」の酒粕をブレントという「老舗オンパレードすぎる」ぬか床に、昆布とともにサバをつけこむ。サバの旨みが引き立つマイルドな味わい、まろやかな甘みで、一度食べると忘れられない逸品!
■福井県小浜市『田烏(たがらす)なれずし工房』の「鯖へしこのなれずし」
平城京の木簡にも記されていたという歴史ある料理「鯖のなれずし」。小浜市東部に位置する漁村集落・田鳥地区では今も、おもに冬に味わう郷土料理として作り続けられている。
その貴重な食文化の保存、継承に取り組んでいるのが、地元有志で結成された『田烏なれずし工房』。 田烏地区のなれずしの仕込みはじつに手間がかかる。
まず1年かけてへしこを作り、さらにそれを塩抜きして皮をむき、ご飯と麹を詰め込んで約10日間樽に漬け込み完成。その味わいはまろやかで爽やかな酸味と甘みがあり、まるで「海のチーズ」のよう! ジェンヌはシャンパンや白ワインとともに楽しむのが大好き!!! ぜひお試しを! へしこも販売しています。