人に愛され、支えられ続いていく記念館
このSL(蒸気機関車)、いつでもピカピカです。
これは、有り難い事にSLの元機関士さん、元機関助士さんなど鉄道関係の方々がボランティアで、この79611を綺麗に磨いてくださっているからと伺いました。尚、愛国交通記念館のSLは、12月から3月の冬期間はシートがかぶせられていて姿を見る事はできません。
愛国交通記念館には、子供さん、学生さん、地元の方を始め、鉄道ファンや旅行者の方々など、多くの方が訪問されています。記念館の前には、今でも「愛の国から幸福へ」の切符を販売しているお店があります。
2024年、この愛国交通記念館の看板が新調されて、看板には右側に3枚の写真があります。
展示されているSL、79611号が広尾線を走っていた時の写真ですが、私が約50年前に撮影した写真です。
廃線になった鉄道の復活は出来ませんが、ここに広尾線という路線があって、展示されている蒸気機関車が町の発展を担い、一生懸命人や貨物を運んでいる姿を写真で残せる事、その事に貢献できる事は、いち鉄道ファン、いち蒸気機関車ファンとして本当に有り難い事です。
この写真がここにあるのは偶然ではなく、ある駅長さんとの出会い、そして初めて訪れてから、約50年、約半世紀というとても長い年月を繋げてくださった方がいて実現しました。廃線になっても、廃駅になっても、この地に立つと私はただの鉄道小僧に戻ってしまいます。
文・写真/山口博(青山一丁目カイロプラクティック院院長)
昭和31年生まれ。早稲田大学卒業後、社会人を経て昭和62年からカイロプラクティックを始める。学生時代から鉄道が趣味で、今も鉄道の旅を続ける。メディア出演多数。放送大学「負けない体を作る姿勢学」講師 、(一社)日本姿勢教育協会理事、元早稲田大学オープンカレッジ講師。「青山一丁目カイロプラクティック院」(https://aoyama1.jp)は完全予約制(info@aoyama1.jp)