カキが旨い季節がやってきた。衣はカリッと身はジューシーなカキフライ、セリがたっぷり入ったカキ鍋、炊きたてのカキご飯。カキ漁師は、海で採れたてのカキの殻からナイフで身を剥いて、海で洗ってそのまま生で食べるのが好みだという。
そんなカキ漁師の旅の本が出版された。『カキじいさん、世界へ行く!』には、三陸の気仙沼湾のカキ養殖業・畠山重篤さんの海外遍歴が記されている。
「カキをもっと知りたい!」と願う畠山さんは不思議な縁に引き寄せられるように海外へ出かけていく。フランス、スペイン、アメリカ、中国、オーストラリア、ロシア……。世界中の国々がこんなにもカキに魅せられていることに驚く。そして、それぞれの国のカキの食べ方も垂涎だ。これからあなたをカキの世界へ誘おう。
連載16回「やっぱり日本人はスゴかった…!50年前に4,500億円以上を投資して「オーストラリアの鉱山」を手に入れた「鉄鋼業勃興」の嗅覚」にひきつづき、カキの旨みに欠かせない鉄を算出するハマスレー鉱山と世界遺産シャーク湾をめぐる旅である。胸躍る出会いがあるのだろうか。
「森は海の恋人」
文明の近代化は、石炭という化石燃料を使用することから始まりました。やがて石油の使用が始まりました。これでは地球が暖かくなるのは当然ですよね。植物の光合成の枠の中で生活しなければならないのは、目に見えています。ところが人類は光合成をしてくれている森林を破壊し続けています。ダブルパンチですよね。
わたしたちは、いいカキを育てるために1989年(平成元年)から気仙沼湾にそそぐ大川流域の山に木を植え続けてきました。スローガンは「森は海の恋人」です。
森林の腐葉土を通った水の中に、植物プランクトンをはぐくむ養分が含まれていることを知ったからです。漁師の活動が、陸の森と海の森を大きくし、地球温暖化防止に役立つことも知ったのです。
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