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オーナーの貴重な証言~頻繁に給油しているイメージ~

筆者はRX-8がデビューしてから取材、撮影、テストなどで何度も運転する機会があった。筆者の職場の先輩が、RX-8を新車で購入して長きにわたり乗っていたので、RX-8の気になる部分を聞いてみた。以下は先輩のコメントとなる。パッと乗りの評価よりも断然参考になるはずだ。

「低速トルク不足が指摘されることもあるが、不満の出るレベルではなかった。特別ロータリーエンジンに思い入れがあるわけだはなく、好きなクルマ(RX-8)がロータリーを搭載しているだけだったという感じ。ただRX-8のデザインが好きなのだが、ロータリーでないとあのデザインが実現できないと考えるとロータリーの恩恵は大きいのかも。実燃費は街中で6km/L台前半(5km/Lのことも)、高速道路で10km/Lと悪い。ガソリンタンクが55Lだったので、普段使いでは300km程度しか走れなくて頻繁に給油していたイメージだ」

RENESISにより燃費の改善が施されたが、実燃費はかなり厳しかった

オーナーの貴重な証言~買い直そうと思った!!~

「後席は座ってしまえばまったく問題ない。ただ窓が小さかったので多少の圧迫感はあったかも。観音開きのフリースタイルドアは、リアだけ単独で開閉できず、フロントドアを開けなければいけないのだが、横に駐車車両があるような状況では、フロントドアが長いので、リアの乗り降りにはかなり面倒だった。クルマは気に入っていたが、子どもが乗り降りするのにこれじゃいかん、と乗り換えた。トランクは広くはないが不満なし。

リアシートはスペース的には問題なかったが、観音開きドアによる乗降性は不便な場面目見受けられた

リコールが3回くらいあったと記憶しているが、特に壊れた箇所もないので壊れやすいという印象はまったくない。たまたま当たりだったのか、オイル交換は5000kmサイクルで交換していたのがよかったのかも。

RX-8はどんどん進化していった。デビュー直後に買ったのだが、取材などで進化を体感し、買い直そうかと考えていたが、前述の理由で手放した」

 クルマは当たりハズレがあるものだし、感覚も人それぞれだが、巷で言われている”RX-8は壊れやすい”といったネガもなかったもよう。

RX-8の適度なタイト感のあるコックピットはユーザーからも好評

中古車はタマ数豊富

では、中古のRX-8の相場などについて見てみる。マツダRX-7(FD3S)、ホンダS2000、日産シルビア(S15)、トヨタMR2(SW20)などが軒並み高騰して手の届かない存在になっているのに比べると比較的買いやすい部類の一台だ。相場としては20万~400万円といったところ。最後期モデルでもすでに10年以上が経過しているため、価格=クルマの程度と考えるのが妥当。ハードに使われたり、改造しているモデルも多い。

ロータリーエンジンは圧縮漏れしやすいため中古車購入時には要チェック

中古車を買う場合は、ロータリーの宿命である「圧縮」がキモ。圧縮漏れしているエンジンは避けたいところ。お金がかかるし、何よりもロータリーの気持ちよさが堪能できない。専門店などでは圧縮標示しているところもあるが、そうでないところのほうが多い。試乗できれば試乗するのがベストだが、エンジンを始動させるだけで目安はわかる。まず「キュルブォ~ン」とすぐに始動するかが重要。始動後アイドリング状態で5分程度放置(水温が上がるのを待つ)しエンジンを切る。そしてすかさずエンジンを再始動させて、同じように「キュルブォ~ン」とかかれば圧縮がOKの目安となる。その時に「キュルキュルキュル」とセル音が連呼するようだと圧縮漏れの可能性もある。

古いクルマなので、メンテナンス費用(エンジンオイル、デフオイル、ミッションオイルなどの交換)がかかるのは当たり前と考えよう。あとは、中古車は一期一会ながら、一台だけでなくいろいろなクルマを見て時間をかけてクルマ選びするほうが得策だ。

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マツダのロータリーは新章に突入...
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市原 信幸
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