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醤油味が多かった、ならば塩味でやってみるか!

ちょうどその頃に誕生したのが今回の主役、玉子チャーハンだ。当時、町中華のそれは醤油味が多かった。「ならば塩味でやってみるか」。

試食を重ね、完成させたレシピが行列を生む名物となった。コツは鍋に卵を入れてすぐ硬めのご飯を投入すること。まだ半熟の卵で米粒がコーティングされ、理想のパラパラに仕上がるという。先に書いた通り極めてやさしい味なのだが、飽きず疲れず、食べ進めるほどに計算された塩味が奇跡のように完璧なバランスだと気づく。シンプルゆえに深い、これぞプロの仕事……。

独立しておよそ30年。持ち帰り専門店を近くに設けたが、支店の出店は考えてないそうだ。「支店を出すと味がブレる。この店だけで一生懸命、死ぬまで頑張りたいんです」。行列覚悟のおいしさはやっぱり今も私の憧れのまま。

最後に。看板の味ばかりに目が向きがちだが、研究を重ねた1品料理のあれこれも絶品の旨さだと、付け加えさせてください。

『中華料理 兆徳』

本駒込『中華料理 兆徳』

[住所]東京都文京区向丘1-10-5
[電話]03-5684-5650
[営業時間]11時半~14時半、17時半~22時
[休日]月 ※月が祝の場合翌火休
[交通]地下鉄南北線本駒込駅1番出口から徒歩2分

▶おとなの週末2025年4月号は『おいしい空港』特集

『おとなの週末』2025年4月号

撮影/鵜澤昭彦、取材/肥田木奈々
※2024年12月号発売時点の情報です。
※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

…つづく「“最強の一品料理”がある町中華3選! レバニラ、エビチリ、ムースーロー」では、何を頼むか迷ったらぜひこれを!という絶品一品料理のある町中華を実食レポートしています。

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おとなの週末Web編集部
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