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「想定外を想定内に」

こんなふうに書いていると一見華やかな世界に思えますが、その実態は…。1980年代に外資系航空会社の客室乗務員になり、現在はコンサルタントの仕事に就いている友人によれば、訓練中に「想定外のことをとことん想定内にすることを叩き込まれる」のだとか。

例えば、「もしも、ドアの外を見たときに炎が上がっていたら」「もしも、ギャレー(調理設備)のオーブンから煙が出ていたら」「もしも、酔っ払った乗客が突然殴りかかってきたら」などなど、フライト中に起きるかもしれない想定訓練が、これでもか!というくらい行われるそうです。

機内客室で起こることへの迅速な対応が求められる(photoAC)

先日乗った国内線で、そんな客室乗務員の行動を目の当りにする出来事がありました。フライト中、私の横の通路を歩いていた女性がバタッと倒れました。「え?」と、びっくりしてCALLボタンを押そうかと思った瞬間、「お客様、大丈夫ですか?」とCAさんがあっという間に駆けつけてきました。その間数秒。早い……。どこで見ていたんだろうか。

結局、お酒に酔っていて、トイレに向かう途中で、ふらついて倒れたということらしく、大事にはいたりませんでした。どうやら、CAさんは女性客のことを座っている時から、気にかけていたようです。本当に、上空10000メートルの頼れる存在。今日もお疲れさまです。

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おとなの週末Web編集部
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