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重層的なスープと見事なワンタンに没入『八雲』@池尻大橋

店主の稲生田幹士さんは現在59歳。20代後半からこの道に入り、かれこれ30年もラーメンと向き合ってきた。

「いつも考えるのは麺よりスープのこと。だから自分はスープ屋だと思っている」とてらいなく語るその味は、鶏と豚の挽き肉のダシに魚介節を合わせ、さらに低温で煮出した昆布の旨みもプラスして、クリアな見た目からは想像もできないほど重層的。

特製ワンタン麺(白だし)1350円

『八雲』特製ワンタン麺(白だし) 1350円 店の代名詞的存在の一杯。ワンタンは肉とエビが3個ずつのる。

今じゃ定番化された白醤油のかえしを使い始めたのも彼が先駆けだそうで、それで作る「白だし」は、素材自体の旨みを立たせながらも、飲むほどに一体感を感じさせる。

一方の濃口醤油の「黒だし」はまろやかなコクと風味が加わった重厚な味わいだ。同じスープを使いながらも全く違った表情になるのも面白い。ワンタンも出色の出来栄えで、たっぷりとしたヒダの間にスープを絡めながら、唇と舌を撫でて行く快感に没入してしまう。

『八雲』店主 稲生田幹士さん

店主:稲生田幹士さん「「白だし」と「黒だし」のミックスもできますよ」

『八雲』

[住所]東京都目黒区東山3-6-15 エビヤビル1階
[電話]03-6303-3663
[営業時間]11時半〜15時半
[休日]火
[交通]東急田園都市線池尻大橋駅東口から徒歩3分

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変わらない思い。進化し続ける味『中華そば しば田』@狛江
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