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武蔵野の緑にこだまする笑い声『CoffeeHouse WOODSTOCK(ウッドストック)』@吉祥寺

スヌーピーが「鳥ヒッピー」とからかった黄色い渡り鳥、「ウッドストック」という名の喫茶店が武蔵野市の住宅街にある。

『CoffeeHouse WOODSTOCK(ウッドストック)』目印の看板。スヌーピーの親友の鳥の名前は、アメリカの伝説のフェスティバルの名から作者がつけたとか

「目の前が緑で鳥が来るし、漫画のウッドストックは逆さまに飛ぶのがおもしろいから」名付けたのだと店主は笑う。

知らない土地に嫁ぎ子育ての日々。話し相手が欲しいと一念発起して1979年、30歳で喫茶店を開いた。早速、学生や近所の人の溜まり場に。店名に惹かれギターを抱えたモヒカンの兄さんもやってきた。

1日12時間、夢中で働き3年で借金を返済。その記念に車を借りて親子3人でアメリカ横断75日。旅が好き、人が好き、笑い声が好き。生粋のお嬢様だけどアバンギャルドでアナーキー。風通しがいいのに温かい、新鮮なのに懐かしい。

陽射しが降り注ぐ店内に、70年代からの自由な空気と楽しい記憶が重なって、それはこれからも積もっていくのだろう。

『CoffeeHouse WOODSTOCK(ウッドストック)』店主 小美濃智子さん

店主:小美濃智子さん「ちょっと歩くけど、都会の緑を楽しんでください」

住宅街にあるオアシスは大人の隠れ家

店内には常連さんが撮った鳥の写真やセンスの良い絵画が飾られている。店主の父が孫にプレゼントした鉄道模型が見える透明で大きなテーブルもあり遊び心がいっぱいだ。店の前の公園の土地は、緑を残したいと市に安く譲ったそう。

『CoffeeHouse WOODSTOCK(ウッドストック)』自宅の外壁を利用し、大工さんが一人で作ったそう。光溢れる窓からは公園の緑が見渡せて気持ちがいい。珈琲片手に野鳥観察する人も

「喫茶店修行もせずにいきなり初めてしまった」と笑う店主だが、花嫁修業で通った料理学校の経歴が役に立ち、数種類のカレーはどれも本格的な味。珈琲は香り良くコクがあって深い味わいだ。

オリジナルカレーセット(サラダ・コーヒー付き)1600円

『CoffeeHouse WOODSTOCK(ウッドストック)』オリジナルカレーセット(サラダ・コーヒー付き) 1600円 30種類のスパイスと野菜の水分だけで作るオリジナルカレーは開店当初から味を変えていない
『CoffeeHouse WOODSTOCK(ウッドストック)』メルヘンな入り口

[住所]東京都武蔵野市吉祥寺東町4-3-9
[電話]0422-21-3338
[営業時間]11時〜18時
[休日]木・金
[交通]JR中央線西荻窪駅から徒歩13分

撮影/松田麻樹(千茶古、吉野)、竹崎恵子(WOODSTOCK)、取材/白石あづさ(千茶古、WOODSTOCK)、飯田かおる(吉野)

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おとなの週末Web編集部
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